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赤side
だてに生まれたときから過ごしてない。
変わったのが、わかったんだ。
興味がないって言ってたのに、なんかちょっと、生き生きし始めて。
目線の先には、転校してきた、人見知りで謙虚な子。
その子の話題になると、表情が明からに違っていたから。
もしかしてって思ってた。
最近、その子がちょっと大変な思いをしていたとわかってから、ますます翔太の様子が変化していって。
やっぱりそうだって。
青「えっ、嘘っ！？」
桃「いや、自分で驚かないで。」
青「だって、え？」
紫「よく考えてみたら、たぶんわかるよ。」
自分ではわかってないみたいだったけど。
「思い出してみなよ。康二のことさ、よく
考えてない？」
青「……そういえば、」
「あの公園にいたときみたいに、自分に笑って
ほしいって思ってない？」
青「…………思ってる。」
「自分の側は安心だって思ってほしくない？」
青「………ほしい。」
「そんなこと、今まで思ったことある？」
青「………ない。」
「ほら。そしたら納得できない？」
青「………できる、かも。」
「ね？康二のこと、他と比べたら、特別だと
思うでしょ？」
青「………うん。」
「それが、恋って、好きってことだと思うよ。」
初恋だね、翔太。
おめでとう、でいいのかな？
青「そう、なんだ……」
黄「やったじゃん、恋デビュー。」
緑「応援するよ。」
桃「頑張って！」
紫「康二のこと、助けてやれよ。」
青「ん……頑張る…けど、どうしたらいい？」
初心者だもんね。
大丈夫、俺たちが後押しするから。
ーーーーーー
いろいろ話し合って、まずは、康二の心を開くことを第一目標に掲げた。
他の人のためにここまでするなんて、今までを考えると信じられないってくらい、翔太も努力していて。
初恋の相手って、すごいね。
そのかいあって、少しずつだけど、確実に２人の距離は縮まっているように感じる。
部活で康二が一番に頼るのは翔太になったし、翔太も、康二のことを一番に気にかけている。
そろそろ勝負の時が、近づいてるんじゃないかな。
桃「ということで、翔太！」
青「ん？」
紫「いってみるか。」
青「どこに？」
黄「康二んとこに。」
青「なんで？」
緑「告白、しにいこうよ。」
青「…………えっ？」
翔太、男を見せるときだよ。
大丈夫、素直に気持ちを伝えればいいんだ。
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作者名：ちゃい
| 作成日時：2019年11月14日 6時
