＊ ページ24
青side
あのあと、康二が部活に来るかどうか心配してたけど、月曜日にはちゃんと部活に来て。
橙「あの……ごめん、なさぃ。ぇと、ありがとう、
ごさいました。龍太くん、呼んでもらった、
みたいで……」
赤「いや、全然。あの後体調は大丈夫だった？」
橙「はい、大丈夫……」
桃「良かった！無理しないでやろうね！」
橙「はい………あ、」
目が合った。
「大丈夫そうで良かったよ。悪かったな。
ムキになって無理に聞こうとして。」
橙「や、全然……あの、ごめ…」
「謝んなくていいよ。俺が焦った。ゆっくり
慣れてって。楽しくやろうよ。」
橙「ん……ありがとう、ございます。」
ちょっと、笑った。今は、それでいい。
いつか、あのときみたいな、弾ける笑顔を引き出してみせる。
って、思ってたんだけど………
今度は、俺が、おかしい。
紫「翔太、まじで大丈夫か？ボーっとしすぎ。」
「うん、俺も思う。俺大丈夫かな。」
緑「や、自分で言わないでよ。」
桃「何かあったの？」
黄「悩みなら聞くけど。」
「わかんねぇから、困ってる。」
そう、わかんないんだ。
わかんないけど、おかしい。
赤「………俺、わかる気がする。」
紫「え？……何で舘さんが翔太のことわかんの？」
赤「長年、幼馴染みやってるからね。あくまで
予想だけど。」
桃「へぇ。すごいね！」
「何？……涼太教えて。俺わかんねぇの。」
赤「たぶんだけど………恋、じゃないかな。」
こい……こい………恋？
「「「 はぁぁああ！？ 」」」
「えっ、俺が？恋？」
黄「だって翔太、恋したことないんだろ？」
赤「うん、ないからわかんないんだと思う。」
緑「え、てか誰に？」
赤「たぶん、皆わかると思うよ。翔太がいつも
と違う行動したときの相手、いつも同じ
じゃなかった？」
「「「「……………あ、」」」」
え、何。皆わかったわけ？え、俺だけ？
紫「確かに、そうかも。」
緑「うん、なんかすごく、」
桃「納得できた！」
黄「俺も。」
「え、なんで？誰？」
赤「言ってもいいの？」
「うん、モヤモヤするから。教えて。」
赤「………康二だよ。」
こうじ……こうじって………康二！？
「えっ、嘘っ！？」
桃「いや、自分で驚かないで。」
「だって、え？」
紫「よく考えてみたら、たぶんわかるよ。」
俺が……康二に、恋？
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作者名：ちゃい
| 作成日時：2019年11月14日 6時
