友とシェアハウスしたら推しと出会った件【合作】【wrwrd】

１９話 ページ21

渚side



「まぁ隣人さん困ってるし泊めてええんちゃう？」

そう呟いたグルッペンさんに私含め、全員の視線が集まる。
嘘だろおい...持病で震えていたのに泊めて良いとか...明日にはもう旅立つぞ...

自分は思考が追い付かなくただただ口を手で抑えている。


「嘘やろグルさん！？お前っ...はぁ！？」
「別に問題は無くね？まぁちょっと男苦しい所だが...」
「いや何もかも問題やわ」

トントンさんとグルッペンさんが話合ってる中、ゾムさんが申し訳なさそうに声をかけてくる。

「なんかスマンなぁ...」
「此方こそ、急にすみません」


何故緑は冷静に返事が出来るのだ。
話合っている所をじっと見ている緑にそう聞きたくて堪らない。



「あ、話纏まったんで。泊まって貰って大丈夫ですよ」
「え？？」

ニコリと笑い声をかけてきたグルッペンさんにそう声が漏れる。
取り敢えず落ち着け、私。そう自分に言い聞かせる。


トントンさんは頭を抱えながらぶつぶつ呟いている。大丈夫だろうか...
いや迷惑なだけですよね。すみません。

「へー...てか二人だけで決めてよかったん？」
「ええやろ」
「俺は知らへんからな。まぁシャオロンは喜びそうやけど」

そう言うとゾムさんは奥の方に消えてしまった。
あー、ちょっと落ち着いて来た。


取り敢えず私がすべき事。

ご本人様に失礼の無いようにする。

これだね。私のせいで全員のリスナーさんがこんな奴と思わせる訳にはいかない。

そう、例えご本人様が話かけてきたときも冷静に...


「じゃあ取り敢えず上がってください」

「は、ははははいっ！！」
「渚ちゃ〜ん...。まぁありがとうございます」


冷静には無理でした。

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