帰国したら疑われるとか聞いてない【名探偵コナン】

Episode8 ページ9

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「あ、もしもし赤井さん？」


『なんだ』


「ライフルの運び方がわかりません」






時は巡って地獄の土曜日。
家にいたかったが赤井さんの命令に背くと大変なことになるので仕方なく従わなければならない。

つまり、彼の言う狙撃所まで行かなければならない。




…でもね？私高校生なの。

ライフル担いで出かけるのもなんだか気が引ける。









『ギターケースの中に入れてカモフラージュしとけ。今から迎えにいく』


「あ、はい…え！結構ですやめてくださいお願いします。」


『お前のことだからどうせ迷うだろ？』


「迷いませんGoogle大先生が私の味方になってくれま」






ピンポーンという愉快な音が私の言葉を塞いだ。





「いやまじ話聞きましょ！？」




そして、電話が切れた。

ああああああもう！！！！！！！！




ギターケースの中にギター突っ込んで同時にライフルも突っ込む。

いや実はね、ギターは向こう(アメリカ)で何かと便利だからとか言って赤井さんに教わってたから出来るっちゃ出来るのよ。


まさかこんな時に使うとは。







「お待たせ致しました！」とヤケクソでいうと溜息をつかれた。


「…随分とストレスが溜まっていらっしゃるんですね」


「は？…あぁ」







沖矢昴の顔を見て瞬時に悟った私スゴイ。





「私実は働いてるんですけどそこの上司がクソすぎてですね。休みをくれないんです。」





にっこりと笑って沖矢さんを見ると貼り付けた笑顔で「それは大変ですね」と言った。
あ、やべぇ。







…ん？
なんで沖矢さんライフル持ってないの？

私の表情で何を言いたいか読んだのか「俺はやる必要が無いだろう」と小声で言ってきた。

え、私にもなくない？
人に撃ったことだってありますけども。






「…でたー。」




大通りに出たところで目の前に特徴的な髪型と特徴的なメガネをした少年とばったり出会ってしまった。




「す、昴さん？…とA姉ちゃん！？なんで！？」




私が沖矢さん(赤井さん)の隣に歩いてることにまた何かを思ったのかより一層疑うような目を向けられた。




「…知り合いですか？」


「いいえ？」




知り合いなんかになりたくないという思いを込めて笑顔を作るとコナンくんは沖矢さんに顔を近づけてこしょこしょ話をしていた。







あの、声聞こえるよー。






「昴さん、あの人よく分からないけど危険だよ。離れた方がいいと思う。」





じゃねーよばーか。

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