大丈夫 ページ15
フクロウは、私がひっぱたいたはずみで後ろにぶっ倒れそうになった。私はすかさず、フクロウの首の後ろに腕を回し、抱きしめた。フクロウはひざまずき、私の胸に顔を埋める。
「フクロウ… そんなこと考えなくていいの。あなたは、私とわらわの仲間なの。大丈夫よ、怖がらないで。大丈夫だから…」
フクロウは、私の肩に手をかけた。
ゆっくり顔を起こし−刹那、私の口を自分の口で塞ぐ。
「! …!」
少ししたら口を離し、逆に私の事を抱きしめる。
「ありがとうございます、A…お陰で頭が冷えました。落ち着きました。
…不思議ですね。私、あなたに抱きしめられてるとき、安心しました。あと、…すみません。えと、その…」
「ううん、気にしないで。一度染み付いたものは、簡単に落ちるものではないから。ね？」
「あの、そうではなくて…」
「ん？ キスの事？ 気にしてないわ？ 初めてだったけどね」
「!!! …本当、すみません…」
「だからいいってば。私、フクロウ嫌いじゃないから。ね？」
「ですが…」
「いいって！ あのね、私今友達待たせちゃってるの。鳥になってくれる？行かなきゃいけないから。」
「…わかりました。」
フクロウはおとなしく小鳥の姿になり、再び私のポケットに入った。私はもと来た道をたどり、さっきの海岸に戻った。
海岸に戻ると、四人とも無事だった。どうやらあの白い手は、潮の流れが早いところに人が行かないようにしてたみたいだった。
「途中で抜けてごめんね。アキノリ、無事だったんだ。」
「A、アヤメさんもだぞ！」
「…ハイハイ」
「ハイハイとは何だよー！ にしてもアヤメさん、僕と同じように妖術が使えたなんて…！」
「ほんとだよね、ビックリしちゃった！」
「…さ、もう遅くなっちゃうし。帰ろう、ケースケ。」
「バイバイ天野ちゃん、私家こっちだから…」
「あ、私もそっちなんだ、Aちゃん！」
ゲッ！ と思うも時すでに遅し。仕方ないのでヒメアヤと帰ることに… わらわの事とか、何か聞かれたらどうしよう？
と思うけど、特に話しかけてこない。家の近くで道が別れたから、安心した。ら、ヒメアヤがようやく口を開く。
「Aちゃん…」
「…何？」
「…また明日ねっ！」
…思わず身構えた私がアホらしい。ヒメアヤはすぐに走っていった。あー、焦った。
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スプラMOMIZI(プロフ) - ポンズイさん» コメントありがとうございます！忙しいためたまにしか更新できませんが頑張ります(^^) (2019年6月27日 7時) (
レス) id: e49f68cb2e (このIDを非表示/違反報告)
ポンズイ(プロフ) - この作品を読ませて頂きました！本当に面白いです！！これからも更新頑張って下さい！！更新楽しみです！！（＾ν＾） (2019年6月25日 19時) (レス) id: 8014d49c6f (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - 真利奈さん» コメントありがとうございます！フクロウいいですよね…かっこいい… これからもよろしくお願いします（＾◇＾） (2018年8月10日 8時) (レス) id: 747e2b3768 (このIDを非表示/違反報告)
真利奈 - 私、フクロウが好きなので生きていて良かったです！とても面白い作品なのでこれからも更新するのを頑張って下さい！ (2018年8月9日 23時) (レス) id: a3edb60187 (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - ヒカルさん» ありがとうございます！なんなんでしょうねあの方ねぇ、これからもよろしくお願いします(^∀°) (2018年8月9日 12時) (レス) id: 747e2b3768 (このIDを非表示/違反報告)
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