怪奇… ページ14
まぁなにもしてないのもつまんないので、天野ちゃんやケースケくんと砂に文字を書いたりして遊んでた。
まぁすぐに飽きてまたアキノリ達見てたんだけど。…何を考えているのだろうか、あれは…
それから、あっという間に夕方になった。
「ねぇアキノリくん、今からでも調査しようよ！」
「ですよね〜!!! では諸君、始めよう！」
「…なんだよ、あの態度の変わりよう…」
「アキノリ、アヤメちゃんにいいとこ見せたいんだね〜…」
まぁそんなこと言ってたけど、ヒメアヤとアキノリが沖のブイに向かって泳いでいく。…なんかやけに早い。まさか！
「流されてる！」
「うん、塩の流れが早い！ 危ない！」
「アヤメちゃーーーん！アキノリー！戻ってー！流されてる！」
天野ちゃんが叫ぶも、二人は焦っている。すると、海から白い手が！「行かせるか〜」「帰れ〜」と言っている…行かせるか？ 帰れ？ ってことは…
「ねぇ、あの白い手、もしかして…」
「くそー、こうなったら…」
アキノリは空中で星をえがき、白い手に投げつけた。白い手は切れたりはしたものの、すぐにもとの状態に戻りアキノリとヒメアヤに絡み付く！
「わ、効かない！」
「きゃー！」
ヒメアヤは白い手を避けるために手を振り回していたが、その手が星をえがき、白い手に当たって崩れた。
「え!? 何で妖気を…!?」
よっぽどの修行を積まない限り、人間が妖気を扱えるなどあり得ない。(ううむ、やはりあやつには絶対近づかないでくれ、A…)言われなくとも近づく気は無いよ…
すると突然、フクロウが私のポケットの中で暴れまわる！
「え、ちょっと、落ち着いて…！」
「Aさん、どうしたの!?」
マズイ、天野ちゃんらに心配をかけちゃう…一旦別のところに行って宥めないと！
「ごめん天野ちゃん、トウマ、ケースケくん！ 私ちょっと用が…」
「えっ、Aさん！」
私は申し訳ないと思うが、ヒメアヤの居るところでフクロウの事をばらしたくなかったのだ。私は暴れまわるフクロウを両手で押さえながらとにかく走り、静かな岬に着いた。
随分走って疲れたので、思いきり座り込んで、息を整える。その最中、フクロウがポケットから飛び出してヒト型になった。そして、叫ぶ。
「見つけました、酒呑童子様！ 私が、見つけたのです！ご覧ください！今、私の吹き矢であの娘の招待を…」
「やめて、フクロウ!!!」
私は、フクロウの頬を思いっきり平手打ちした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スプラMOMIZI(プロフ) - ポンズイさん» コメントありがとうございます！忙しいためたまにしか更新できませんが頑張ります(^^) (2019年6月27日 7時) (
レス) id: e49f68cb2e (このIDを非表示/違反報告)
ポンズイ(プロフ) - この作品を読ませて頂きました！本当に面白いです！！これからも更新頑張って下さい！！更新楽しみです！！（＾ν＾） (2019年6月25日 19時) (レス) id: 8014d49c6f (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - 真利奈さん» コメントありがとうございます！フクロウいいですよね…かっこいい… これからもよろしくお願いします（＾◇＾） (2018年8月10日 8時) (レス) id: 747e2b3768 (このIDを非表示/違反報告)
真利奈 - 私、フクロウが好きなので生きていて良かったです！とても面白い作品なのでこれからも更新するのを頑張って下さい！ (2018年8月9日 23時) (レス) id: a3edb60187 (このIDを非表示/違反報告)
スプラMOMIZI(プロフ) - ヒカルさん» ありがとうございます！なんなんでしょうねあの方ねぇ、これからもよろしくお願いします(^∀°) (2018年8月9日 12時) (レス) id: 747e2b3768 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
