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「これで大丈夫かな?」


浴衣を着て花火大会に行くのなんて
何年ぶりだろう。


昼から予定入れて活動しろ
なんてのんちゃんは言っていたけれど、
花火大会って夜じゃん。


ふふっと1人で笑う。


結局、昼過ぎまでしっかりと寝て
待ち合わせの17時に間に合うように準備を始めた。


高校生の時に買ったピンクの浴衣は
少し子供っぽいかな、なんて思いながらも
着てみると気分が上がる。


久しぶりに履いた下駄のカタカタと鳴る音が
夏を感じさせた。


電車に揺られて待ち合わせの駅に着くと、
人で溢れ返っている。


見つけられるか少し心配になったけれど、
のんちゃんは背が高いからすぐにわかった。


「ごめん、待たせちゃったかな?」


「いや、俺もさっき来たとこ。
人やばいな、はやく場所取りいこか」


「うん」


「A・・・浴衣、めっちゃ似合ってる」


「ありがとう!のんちゃんも。
やっぱかっこいい人はなんでも似合うね」


「まぁな!」


「あははっ、のんちゃんがそれ言っても
本当にそうだねとしか言えない」


人混みの中を2人で歩く。
周りを見渡すと、カップルがあまりにも多いことに気がついた。


私たちもそんな風に見えるのだろうか。
なんにも考えずに来てしまったけれど、
花火大会なんてそういうもんだよね。


土手まで来てみると、駅よりもさらに人でごった返している。


「やばいな、迷子ならんようにしないと」


そう言うと、私の手を握った。


あまりにも自然に手を握るから、何も言えない。


のんちゃんに手を引かれながら
座れそうな場所を探した。

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設定タグ:ジャニーズWEST , 重岡大毅 , 小瀧望   
作品ジャンル:タレント
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作者名:ひろか | 作成日時:2019年11月12日 18時

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