キャンパスライフ２ (ページ2)

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神ちゃんがやけ酒のようにお酒を飲むから、
それに付き合ってのんちゃんと流星くんも
お酒を煽る。

心配そうな顔をしているふみちゃんに、
｢ありがとう、ふみ｣と言って神ちゃんが
頭をぽんっと撫でた。

居酒屋を出ると、｢ダーツ！ダーツ行こ｣と
神ちゃんが言う。

普段はそんなに自分から意見する方ではないから、
相当酔っているのかなと思った。

ダーツバーに着くと、神ちゃんと流星くんとふみちゃんはよく来ているのか
3人でダーツを始めた。

その姿をぼーっと見ていると、
俺らもやろ！とのんちゃんがダーツの矢を持ってきてくれる。

｢私、ダーツやったことない｣

｢ほんま？じゃあ俺教えたるよ。
紙飛行機投げるみたいに手首に力いれんで
スっと投げるとええよ｣

すごくわかりやすい。
立ち方や持ち方まで丁寧に教えてくれた。

言われた通りにやってみるけれど、
力んでしまってなかなかボードまで届かない。

矢が地面にピシャッと音を立てて何度も落ちる。

｢えー、難しい｣

｢さすがに下手すぎん？｣と言ってのんちゃんが爆笑する。

もう！と怒っていると、私の後ろに立って
こうすんねん！と手首を掴んだ。

投げるフォームの形に腕を動かされる。

距離が近いのと、声が頭の上から降ってくることに動揺して全然集中できない。

聞いとる？と笑うのんちゃんの声に
うん、と答えるのが精一杯だった。