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シゲは本当に私に付きっきりで教えてくれた。
同じチームにいれてくれたり、
ゴールを決められるように「決めろー!!」なんて声をかけてくれたり。
細かいアシストもたくさんしてくれた。
すごく楽しいけれど、普段の運動不足のせいで疲れてしまって
少し休憩するために他の人にチームに入ってもらう。
ベンチに座りながら、シゲがコートの中で後輩や先輩たちと楽しそうにプレーしてる姿を眺めることにした。
かっこいいなぁと思っていると
「小泉さん・・・だっけ?」
女の子の2人組に話しかけられた。
前にシゲと学内を歩いていた時に
シゲに声をかけてきたサークルの子たちだ。
「うん、そうだけど」
「あのさ、シゲとすごく仲良いみたいだけど本当に付き合ってないの?」
「あぁ、うん。付き合ってないよ」
否定しなくちゃいけないのが悲しい。
「そっか、違うんだ!」
あからさまに安心した素振りを見せて、
よかったね!なんてもう1人の子に言っている。
私の苦手な空気だ。やだなぁ、これ以上いろいろ聞かれたくない。
「小泉さんはさ、シゲのこと・・・」
「Aちゃん!こっち手伝ってくれへん?」
「え、あ、うん。ごめんね、呼ばれたから行くね」
女の子たちは少し不満げな顔をしていたけれど、
流星くんに手招きされてコートの外に出た。
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作者名:ひろか | 作成日時:2019年10月28日 18時