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「俺のせいでごめんな」
「そんなことないよ。
私だってなんにもできなかった」
「いや、俺いっつもあかんねん。
誰が誰を好きとかなんとなくわかるんやけど、
なんかいらんこと言ってまうことが多くて」
「でも、・・・あれは仕方ないよ」
「そうかな。でも、ふみみに改めて謝らなあかんな」
流星くんは悪くないよ。
こんな時に役に立たない私の方がだめだよ。
いつもふみちゃんに助けてもらってるのに。
「Aちゃんこそあんま気に病まんでええと思う。
望に任せたらええよ」
「えっ」
「そうやろ?」
「・・・うん」
びっくりした。
流星くん、本当に察しがいいんだな。
「Aちゃんもシゲのこととか、いろいろあるやろし」
「え!待って!なんで・・・っ」
「あれ?ちゃうかった?
Aちゃんシゲのこと好きやんな?」
「あの、そうだけど・・・どうして?」
「あ、ごめん。俺またいらんこと言った」
「大丈夫だけど、私わかりやすいかな?」
「うーん、どうやろ?
でも、そうなんかなってなんとなく」
流星くんが鋭いのかもしれないけれど、
もし私がわかりやすいのなら
シゲは私の気持ちに気づいていたりするのかな
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作者名:ひろか | 作成日時:2019年10月28日 18時