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前期試験が近づいてきた。
レポート課題提出の科目を終えるために、ふみちゃんと放課後に図書室で課題を済ませる。
｢手書きレポートじゃないと評価しないなんて
今どきある？参考文献も最低3つ挙げろとか。この授業取らなきゃよかった｣
｢コピペは楽よね〜。すぐ文字数稼げるし｣
｢まぁ、面倒なもんはとっとと終わらして今日は女子会！｣
｢2人だけどね〜｣
最近、みんなで集まることが多すぎて
ふみちゃんと2人はなんだか久しぶりな気がする。
積もる話がいっぱいだ。
課題を終わらせたご褒美と久しぶりの女子会で、
前から気になっていたイタリアンのお店で食事をすることにした。
｢え！結局、神ちゃんの誕生日2人で過ごしたのっ？｣
｢うん、そうなんだよね〜。
たまたまちょうどいいタイミングで会えたし、
特に予定ないって言ってたから｣
ふみちゃんがフォークでパスタをくるくる巻きながら笑顔で言う。
｢おお〜よかったじゃん！
さすが授業たくさん被ってるだけあるね｣
｢ほんとそれ。同じ学科の強み。
あ、でも予定聞いといたよ〜。
みんなで遊ぶ予定あるんだったら帰る日遅らせるってさ｣
｢そっか。じゃあ大丈夫そうだね｣
｢Aはシゲとどうなの？｣
｢どうって言われても、特になんにもないよ？｣
｢いや、だって4月からほぼ毎週1回は2人で食事したりしてるよね？｣
｢そうだけど、普通にみんなで話してる時と本当変わらないというか、ご飯食べて駅まで送ってもらうみたいな。だいたいそんな感じだよ？｣
｢ふーん、、、｣
｢どうかした？｣
｢いや、そろそろなんか進展あってもいいんじゃないかなと思っただけ｣
｢そう？｣
｢うん｣
ふみちゃんにしてはいつもより歯切れが悪い物言いだなと一瞬思ったけれど、
話題は他のことに流れて私も特別気にすることはなかった。
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作者名：ひろか | 作成日時：2019年10月28日 18時
