検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:18,149 hit

6 ページ6

はっと意識が戻って、辺りを見回す。


ここはどこだっけ?
ソファに横たわって、毛布がかけられている。


仕事!と思い焦って職場に電話をかける。
職場から何件も着信履歴が残っていて
申し訳ない気持ちになった。


部長が電話に出た。
怒られるよりも心配してくれていたみたいだ。
中小企業のいいところだなと思う。


それでも遅刻は遅刻。
ひたすら謝って電話を切ると、
横にスーツを着た男の人がいた。


「あ、気づきました?」


「え、あの」


「大丈夫ですか?貧血やんな?」


「えっと、あの、すみません」


「いやいや、心配やったんで。
もう大丈夫ですか?」


「はい、あの、お仕事・・・
大丈夫ですか?」


「あぁ、大丈夫です。
朝そのまま営業先行くって会社には言ってあるんで」


「え、でも」


「先方にも連絡してあるんで、ほんま気にしないで下さい」


「すみません。
あの、ありがとうございます。
あなたが助けてくださらなかったら
本当にどうなっていたことやらって感じで」


「そんな大層なことしてないですよ。
顔色少し戻ってきたみたいでよかった」


「本当にありがとうございました。
ご迷惑おかけしてしまって。私はもう大丈夫ですので、お仕事に行ってください。本当にすみませんでした」


「気になさらないで下さい。
ほんまに大丈夫ですか?」


「はい」


「じゃあ。お水置いてあるので飲んでください」


「ありがとうございました」


何もかも申し訳なくて、
これ以上時間を取らせてはいけないと思ったら
助けてもらったのに名前を聞きそびれてしまった。

7→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
97人がお気に入り
設定タグ:ジャニーズWEST , 重岡大毅 , 藤井流星   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひろか | 作成日時:2019年11月30日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。