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「そういえば、藤井さんって
関西出身なんですか?」
「あっ、やっぱ訛ってます?」
「んー、むしろちょっと出てます」
「えー!気をつけてるんやけどな」
「ほら!」
「めちゃくちゃ出てましたね」
藤井さんが照れくさそうに笑う。
「仕事してる時は、気をつけてるつもりなんですけど、やっぱ出てんのかな〜」
「なかなか直せないもんですか?」
「16くらいまで大阪いたんで、
なかなか難しいですね」
「ふふっ、私の幼なじみは3歳の時に
こっちに来たのに大人になっても
頑なに標準語喋りませんよ!
って言っても最近会ってないんですけどね」
「へぇ〜。それは逆にすごいですね。
幼なじみでも会わなくなっちゃうもんですか?」
「大学に入る前からなんとなく距離ができた気がします。
今度、結婚するみたいなんですけどなんか遠いところにいってしまうような気分です。
結婚する人のこともよく知らないし・・・。
あっ、すみません、いきなり私の幼なじみの話なんかして!」
「いえいえ」
藤井さんは優しく笑ってくれたけれど、
出会ったばかりの人にいきなり話す内容じゃない。
藤井さんが聞き上手でつい話しすぎてしまった。
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作者名:ひろか | 作成日時:2019年11月30日 19時