転校生は本物の悪魔なようで 2

迷惑 ページ3

「…ねぇ。鈴花さん。」

吹花が急に口を開いて話しかけてきた。

「…は、はい。」

「…なんにもない。
あ、あとさっきのごめんね。
なんというか…その。」

「…だ、大丈夫ですよ！
気にしてないですし。」

ま、嘘だけど。
本当はすっごい気にしてるし。

「…そう？ならいいけど。」

吹花はわたしにそういい、また黙り混んでしまった。

「………あ、あの。」

なんとかこの気まずい空気を無くしたくて私は口を開いてみた。

「迷惑…でしたか？
あの…急にここにきたの…。」

「……。」

吹花はそれには答えなかった。
何…。
その態度。

そんな態度されたら

私が迷惑みたいな感じがするじゃんか。

…ま、間違いではないか。
悪魔なんて…迷惑な存在だよね。

悪魔…か。
私は本物の悪魔…。
きっとそうだよ。

私は正真正銘、間違いのない悪魔。

なに、中途半端とか思ってたんだろ？
自分が悪と認めたくなかったから？

…きっとそうなんだろうね。

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