おしゃれして ページ29
それから数日が経ち、クリスマス休暇も残すところ数日となった。
この数日間は本当に楽しくて私は毎日生きている心地を感じていた。
料理も洗濯も掃除もこんなに楽しいなんて。
邸にいたら絶対味わえなかった。
｢A｣
ある日の午前中、庭のお花に水やりをしているとスコーピウスがひょこっと現れた。
｢どうしたの？｣
｢少し出かけない？｣
｢いいけど_______どこへ？｣
｢マグルの街だ。水族館_______なんてどう？｣
｢すいぞくかん？？｣
ふふっ、と笑ったスコーピウスは｢おしゃれして出かけよう、さ、おいで｣と私の手を引く。
｢え、あの、｣
邸の中に入るとスコーピウスは下僕に｢彼女にピッタリな洋服と髪型にしてくれるかな？｣と頼んで｢僕も着替えてくるからまた後でね｣と部屋に消えていく。
｢ちょ、えっ｣
｢さあグラキエス嬢、こちらへどうぞ。お洋服はどうされますか？｣
｢あ、えと…落ち着いた感じので｣
｢かしこまりました。それでは髪を結わせて頂きますね。髪を巻いても構わないでしょうか？｣
｢は、はい。構わないでございます｣
こういうの慣れてるけど自分の意見ちゃんと聞いてくれるのは初めてかも…。
邸にいる時は勝手に服も決められて髪型も全てにおいて言われた通りにしてたからこういうのはちょっと楽しいかも。
メイクも軽くしますね、と言われて私は目を閉じる。
ー数分後ー
｢はい、完了しました。目を開けていいですよ｣
そう言われ目を開けると鏡には緩く巻かれた髪をハーフアップにして薄くメイクが施された自分の姿。
｢お嬢様は薄いメイクでも映える顔なのでこんな感じにしたのですがいかがですか？｣
｢すごい、ありがとうございます｣
邸にいる時はめちゃくちゃに濃いメイクされてたから変だったのにちゃんとメイクしたら私も変わるんだな。
｢ではこちらのワンピースに着替えて｣
綺麗なワンピースを渡されそれに着替えて私は完璧な姿を鏡でまじまじと見る。
これはちょっとテンションあがっちゃうかも…！
｢あの、ほんとありがとうございます｣
｢いえいえ、若様とのデートお楽しみくださいね｣
ちょうどそのタイミングで部屋の扉がノックされて｢僕だけど入ってもいーい？｣というスコーピウスの声が聞こえて私は返事をする。
ゆっくりと部屋の扉が開いて現れたスコーピウスと目が合った。
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ななや(プロフ) - ゆいさん» 返信遅くなり申し訳ありません！ありがとうございます！少し忙しい日々が続いてしまい更新を止めてしまいましたがまた少しづつ頑張ります！コメントありがとうございました♩ (12月15日 10時) (
レス) @page23 id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 更新楽しみにして (2023年7月25日 21時) (レス) id: 18e5113618 (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - むぎちゃさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しい限りでございます(*´艸`) (2023年6月9日 6時) (レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ - ちょちょちょっと！扉絵良すぎません！？ (2023年6月8日 23時) (レス) @page7 id: 7872d75835 (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - のあさん» コメントありがとうございます(^^♪日課にして下さりありがとうございます！頑張りますね！ (2023年6月6日 6時) (レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななや | 作成日時：2023年6月4日 20時
