クッキング ページ27
｢何を作るの？｣
秘伝のレシピを手にキッチンに入りスコーピウスの方を見る。
｢これにしよう、ポークチョップ！｣
｢美味しそうね｣
｢よーし、がんばるぞ！｣
がんばるぞ、なんて言うけど器用なスコーピウスはきっとなんでも器用にするんだろうな。
私は料理なんて全然なわけで、頑張らなきゃならないのは私の方だ。
｢それじゃあロースからだな_______｣
スコーピウス大先生の指示に従いながら私は慎重に魔法をかけ、調理していく。
ひとつ出来ればスコーピウスは大袈裟に｢すごい！天才！｣等と褒めてくれる。
｢スープも付けないとね、パンもカットしてさ｣
｢素敵、Mrマルフォイをびっくりさせなきゃね｣
スコーピウスのおかげで料理は順調に進んだ。
教えるのが上手いスコーピウスはどの面に関しても頭の回転が速い。
それに褒め上手だしやる気が出る。
｢味見しちゃおう｣
｢うん｣
スープとポークチョップを味見するとばっちりな味で｢そうそうこの味！母さんの味！｣とスコーピウスは頷く。
｢よかった、上手くできたみたい。ありがとうスコーピウス｣
｢Aが頑張ったからだよ｣
そうスコーピウス言うけどスコーピウスのおかげだな、と思う。
｢きっと父さん喜ぶぞ｣
｢よかった｣
スコーピウスは料理に保存呪文をかけて｢よし、完成｣と満足気に言う。
｢パンプキンを作った時も思ったけど、誰かと料理するのって楽しいわ｣
｢その楽しさを感じてくれて嬉しいよ。君はきっと良い奥さんになる｣
｢奥さんにしてくれるの？｣
くすくすと笑いながらそう聞くと｢君の夢は僕のお嫁さんだって記憶してるけど｣とパチンとスコーピウスはウインクする。
｢ね、君の夢は僕の夢だ。僕もこんな素敵な奥さんならいつだって大歓迎だよ｣
こんなの大人から見たら子供の戯言なんだろうけどそれでも今の私たちは将来一緒に過ごすビジョンが見えた。
｢君は僕の夢だ｣
くさい台詞かな、とスコーピウスは照れくさそうに言ったけど私からすれば彼の夢だって私の夢同然だと思えるほどに私はスコーピウスが好きらしい。
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ななや(プロフ) - ゆいさん» 返信遅くなり申し訳ありません！ありがとうございます！少し忙しい日々が続いてしまい更新を止めてしまいましたがまた少しづつ頑張ります！コメントありがとうございました♩ (12月15日 10時) (
レス) @page23 id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 更新楽しみにして (2023年7月25日 21時) (レス) id: 18e5113618 (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - むぎちゃさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しい限りでございます(*´艸`) (2023年6月9日 6時) (レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ - ちょちょちょっと！扉絵良すぎません！？ (2023年6月8日 23時) (レス) @page7 id: 7872d75835 (このIDを非表示/違反報告)
ななや(プロフ) - のあさん» コメントありがとうございます(^^♪日課にして下さりありがとうございます！頑張りますね！ (2023年6月6日 6時) (レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななや | 作成日時：2023年6月4日 20時
