水無月の長い一日-�将�- ページ25
.
長い長い一日がやっと終わる…
「ウツくんと何してたの！？」
「ま、舞川さん…今日の授業のノート全部貸してください…」
「それぐらい貸すから！」
｢でっ？！｣と内容を急かされる。
圧がすごい…
「特に…休み時間に話すようなことを延々と話してただけ…
あ、てかプリント提出した？」
「担任が持ってってくれるから教壇の机だけど…え？それだけ？」
「うん。
雑談しながら自習してるのとなんの変わりないよ」
そう言ってからプリントを置きに行く。
ぽかんとしてる舞川さんの元へ戻ると、宇津木くんがトイレから戻ってきた。
「それだけで生徒会権限を使うわけないじゃない！」
机を叩きつけ立ち上がる女の子。
ごめんね、クラスメイト全員把握してないんだ。
だからそんな事言われてもまずお前誰やねん状態なのね？
あと宇津木くん戻ってきたの気付いて
「その生徒会権限っていうのが何なのか分かんないけど、ホントに雑談しながらプリントしてただけ」
「そうそう、せんでええよって言ったのに真面目やなぁ」
「えっ、あ…ウツくん…！」
宇津木くんに気付いた女の子は顔面蒼白。
いや、あなた別に悪いこと変なこと言ってないから大丈夫よ？
だってよく分からん生徒会権限ってのをこんなモブに使ったらそりゃみんな不思議だって
「僕は友達とゆっくり話したいから自習の時間に空き教室使っただけ。
とやかく言われる筋合いないで」
「その生徒会権限ってのを使ったから不思議に思われてるの、分かる？」
「え？今理由言うたやん」
「そうなん？
まぁ理由言ったらしいけど、貴女は理解できました？私は出来てません」
「な、なんなのよ！
あなたなんかより私の方が──」
「Aちゃんよりお前が何？」
低い声で言う宇津木くん。
いつもと違う彼に女の子は怯む。
早く先生来ないかなー
長い一日の最後はこれかー、と思いながら天井を見つめる。
あー最後と言っても図書室行かなきゃ…今日の授業ボロクソだったもんなぁ…
「HR始めん…何だこの空気」
担任が入ってきて一言。
見守ってた人達は救世主が来たと思っただろう。私もだ
みんな席に着いてなんやかんや話があって解散！
お疲れさまでした！！
「いややー、この席のままがええー」
「このくだりどうせ月曜日にもやるんでしょ、知ってる」
駄々っ子を放置して舞川さんの席に向かう。
三限目と六限目以外のノートを借りてさっさと教室を出る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1069人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふたみや遥(プロフ) - 蒼さん» コメントありがとうございます。 え、そんな読み返されると矛盾とか発見されそう... 内緒にしててくださいね！ 続々編もよろしくお願いします。 (2020年7月6日 16時) (
レス) id: 2ee7dbb7d5 (このIDを非表示/違反報告)
ふたみや遥(プロフ) - シオさん» コメントありがとうございます！ 分かりやすいですか！？よかったです！！ 思いの丈をぶちまけすぎてないか不安だったのですが、大丈夫そうですね！突っ走ります！w 続々編もよろしくお願いします。 (2020年7月6日 16時) (レス) id: 2ee7dbb7d5 (このIDを非表示/違反報告)
ふたみや遥(プロフ) - 抹茶の僕さん» ウァぁ！コメントありがとうございます！ かっこいいと言っていただけて感無量です...！ 彼視点を見たらみんな驚きそうだなってw 続々編もよろしくお願いします！ (2020年7月6日 16時) (レス) id: 2ee7dbb7d5 (このIDを非表示/違反報告)
ふたみや遥(プロフ) - 愛生さん» コメントありがとうございます。 お誘いシーンは力を入れて書いたので、そう言っていただけると嬉しいです！ 続々編もよろしくお願いします！ (2020年7月6日 16時) (レス) id: 2ee7dbb7d5 (このIDを非表示/違反報告)
ふたみや遥(プロフ) - 時雨さん» 今回もコメントありがとうございます！ たまーにネタを挟んでいるので気付いてくれてるといいな、と思ってたりしてます、はい。 続々編もよろしくお願いします！ (2020年7月6日 16時) (レス) id: 2ee7dbb7d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ふたみや遥
| 作成日時：2020年3月14日 11時
