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焦燥 ページ18
『あれ…？』
岩本「白濱さんどしたんすか？」
『い、いや…知り合いが、居て』
岩本「あ〜、なんだっけ…翔太、くん。でしたっけ」
岩本「白濱さんが大層気に入ってる人ですよね」
『そうなんだけど…ここから家は遠いはずだし、今日はバイトだった気がするんだけど』
岩本「見に来ただけじゃないすか？彼年下でしょ。」
『…？』
岩本「遅れますよ。白濱さん」
明らかにおかしい。今日は翔太くんはバイトの日
わざわざこの大学の周りをうろつく必要もないのに。
長谷川「ごめん！翔太くん。待った？」
は？
あれは…誰？
渡辺「いや？それよりなつパンフレット取ってきた？」
長谷川「うん！ここの大学前々から気になってたんだよね〜。楽しそうで」
長谷川「それじゃあ、またスタバ行こ？
この前行ったディズニーのお土産あげるから」
え、？
渡辺「マジ？！わざわざ買ってきて悪いな。サンキュー」
長谷川「うん。いいよ全然！
だって彼氏だもん」
瞬間、私の頭の中にあった”小さな違和感“が全てリンクした。
彼が何かを濁して私に会う日は彼女と何かあった日
あの日、急用ができたというのは彼女の呼び出し
全部、分かっちゃった。
覚悟してて。
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作者名：嫺 | 作成日時：2021年5月28日 19時
