第48話：どうか受け入れて、天竜姫 ページ9
A「トラファルガー君……」
ロー「何だ」
A「君達はとても優しい人間なんだね」
ロー「………」
イッカクと別れ自室に戻ったAはローに
そう語り掛ける。それに対しローは何も答えず
Aをベッドに降ろすと、そのまま布団を
掛け出ていこうとした。
A「僕も君達の……ううん、君達以外の
優しさを受け入れる努力が必要だな……それに
気付かされたよ……」
ロー「………もう夜も遅い。寝ろ」
A「うん、ありがとう。トラファルガー君……」
安心しきった様子でAは静かに寝入った。
その様子を見ながらローは先程と同じ位置に
腰掛け、そっと眠る彼女の右頬に触れる。
ロー「………おまえが誰かを助ける度にこんな目に
遭ってたら、ソレイヤード屋の願いを叶える事には
ならねェだろうが」
ローの呟きはAの耳に入る事なく、
夜更けの深海に溶けていった。
翌朝。
事の顛末を聞いたロー、イッカク、ペリカ以外の船員は
ある者は絶句、ある者は驚愕、ある者はまた号泣していた。
ペンギン「まさか自分の行動に礼を返されるのが
おかしいと思っていたとは……」
シャチ「色々手伝って貰って礼言ってもあんま
反応がねえっつーか………」
ベポ「これからゆっくりで良いから伝えてね！」
A「本当に済まない……」
イッカク「謝んないの！」
ペリカ「そーだぞA！オイラは寧ろ気づいてくれて
嬉しいぜェ！！」
A「姐さん、ペリカ……」
ロー「……話は終わったか」
ベポ「キャプテン！」
ロー「順調に行けば3日後に規模がそこそこある港町に到着する。
上陸して船の整備、食料と必要資材の買い出しに行くぞ」
全員「「「アイアイ、船長！」」」
ロー「太陽屋、ペリカン屋」
A「ん？」
ペリカ「なんだァ？」
ロー「おまえらとおれ、ペンギンとシャチで買い出しだ。
着いてこい」
第49話：天竜姫、変装して街へ→←第47話：ようやく気づいた天竜姫
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 282人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あまね(プロフ) - 続きなかった…どしてなして (10月26日 10時) (
レス) @page49 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ぶるめ(プロフ) - ベルモットさん» 今後の展開への参考にさせていただきたいです！ありがとうございました！これからも続きますがご一読いただけると嬉しいです！ (2023年1月22日 22時) (レス) id: fc1817ec45 (このIDを非表示/違反報告)
ぶるめ(プロフ) - ベルモットさん» コメントありがとうございます！この話を作ったきっかけがワンピの神（天竜人やエネル等）ろくでもねえな！それを否定する子を作るか！という考えだったんですが、ベルモットさんのお言葉にハッと発見がありました。 (2023年1月22日 22時) (レス) id: fc1817ec45 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 意味合い的な意味ですが、神様も仏教的な意味もあり、外国ではカトリックもありますし、「何を信じるか？」によって高尚なものは生み出されると思います。 (2023年1月22日 15時) (レス) id: 9942db35dc (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初コメです。夢主が天竜人出身と珍しい設定で斬新さを感じながら読みました。小説内で世界に神はいない。とセリフでありましたが、神が居ないなら創れば良い、変わりに神になってやる。などの価値観構築も出来ると思いました。 (2023年1月22日 15時) (レス) id: 9942db35dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぶるめ | 作成日時：2022年11月21日 19時
