第68話：天竜姫、大樹との語らい ページ32
一方その頃、Aはーーー………
A「…………立派な樹だ……」
ポーラータング号が島に着きロー達が村人を
診察を始めて数時間が経ち、辺りは日が暮れ始めている。
そんな中沈みゆく太陽に照らされながら、Aは
島の中心地に生えた一本の大樹を見上げていた。
太い根元にそっと触れる。
A「この樹は何という名前の樹なんだろう？
どれぐらい前から生えているのかな……」
『……………待っていたぞ、太陽の愛し子よ』
A「………え？」
『ああ、髪はゾネ……目はヘリスに似ている……
そなたが今回の………』
A「誰だ？何処に居る？」
『今そなたの目の前に居るだろう』
A「まさか……君なのか……？」
今この場にはA以外には目の前にある
大樹しかない。つまり。
A「喋る樹があるとは……知らなかったな」
『いや、この声が聞こえるのはそなただけだ』
A「えっ、じゃあペリカ達とは会話できないのか。
見てみたかったな……」
『さて改めて………初めまして、３人目の太陽の愛し子よ。
我はこの地で１０００年、世界を見守っている精霊樹だ』
A「僕を知っているのかい？」
『ああ知っているとも。１人目のゾネ、２人目のヘリス。
そしてそなたがこの世界に生まれた３人目の……
アマテラである事をな』
A「………僕はもうその名前は名乗っていない。
何でもないただの人間として生きていくんだ」
『いいや、そなたは特別な存在………生まれた時から
神である事は変えられないのだ』
A「僕は神じゃないし神になるつもりもない……
僕の命は誰も奪われない世界を作るためにあるんだ。
だから今からヴァギュリア市国を壊しに行く」
『あの不浄の地を、か………太陽の愛し子よ、
そなたがこれから先何をするかはそなたが決める事だ。
だがこれだけは伝えておく』
A「……？」
『そなたは自分がどれだけ特別な存在かを分かっていない。
そしてもうじき、聖地から出てきたそなたを巡って世界は
混沌へと進むだろう………』
A「どういう意味だ？僕は……”太陽の天竜姫”なんて
ものは、彼らが名付けただけのお飾りの象徴なんだろう！？」
『…………そなたもいずれ理解する日が来る』
A「ッーーーーーーーーーー待て！！！」
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あまね(プロフ) - 続きなかった…どしてなして (10月26日 10時) (
レス) @page49 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ぶるめ(プロフ) - ベルモットさん» 今後の展開への参考にさせていただきたいです！ありがとうございました！これからも続きますがご一読いただけると嬉しいです！ (2023年1月22日 22時) (レス) id: fc1817ec45 (このIDを非表示/違反報告)
ぶるめ(プロフ) - ベルモットさん» コメントありがとうございます！この話を作ったきっかけがワンピの神（天竜人やエネル等）ろくでもねえな！それを否定する子を作るか！という考えだったんですが、ベルモットさんのお言葉にハッと発見がありました。 (2023年1月22日 22時) (レス) id: fc1817ec45 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 意味合い的な意味ですが、神様も仏教的な意味もあり、外国ではカトリックもありますし、「何を信じるか？」によって高尚なものは生み出されると思います。 (2023年1月22日 15時) (レス) id: 9942db35dc (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 初コメです。夢主が天竜人出身と珍しい設定で斬新さを感じながら読みました。小説内で世界に神はいない。とセリフでありましたが、神が居ないなら創れば良い、変わりに神になってやる。などの価値観構築も出来ると思いました。 (2023年1月22日 15時) (レス) id: 9942db35dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶるめ | 作成日時：2022年11月21日 19時
