羊がななひき ページ8
Aside
それから数日、無断で授業を休んだ。無断と言っても、体調が悪かったから仕方ない事だった。
連絡を入れてないだけで。
お昼はこっそりサムさんのところに行って、買って食べた。食堂は人が多いからね。サムさんも秘密にしてくれた。
最近、見ないからと心配してきてくれたのは監督生君。グリム君も居た。だけど、そんな善意も断った。
今の僕に君は毒だよ…ユウ君。
布団を頭から被り、目を瞑る。このまま、楽しい夢に逃げたいくらい、今、
バキッ、バーン!
レオ「おい、羊、いつまでも引きこもってねぇで出てこい。お前はイグニハイド寮生になりてぇのか」
『出てってください、あとドアの修繕を要求します』
レオ「お前の部屋のドアなんて知ったこっちゃねぇ、毎度毎度、メンダコちゃんに会わせろだの、先輩は大丈夫なんですかだの、
何となく、誰かは分かる…
だけど今は会いたくないし、喋りたくない。
『じゃあ、こう言っておいてください。Aは今、体調を崩していて来られると騒がしくて寝れない。体調が悪化するかもしれないからやめてくれって』
レオ「ちっ、めんどくせぇ…俺を伝書鳩代わりにすんじゃねぇよ、自分で言え」
『そうですか、ならうるさいのは変わらないです!おやすみなさい!!』
そう言って僕はまた、布団を頭から被り。目を瞑る。
レオナ先輩は溜息をつき部屋を出ていった。
殴られた傷とは別に、胸がチクチクと傷んだ気がした
--------
さすがにそろそろ授業に出ないと日数がやばそうなので、渋々布団から出て。制服を着る
『やだな…』
監「あれ、A先輩!体調は大丈夫なんですか!?」
グリ「お前、寮に行ってもレオナが通してくれなかったんだゾ」
『監…督生君……う、うん…大丈夫だよ』
監「良かったです、ラギー先輩に聞いても知らないの一点張りで…」
知らないか、知らないよね。もう興味も無いし
…なんでラギーは、僕から離れていったの?
あ、そっか……監督生君が居るから。魔法が使えない子だから、守ってあげたくなるんだよね。
…だからかな。知らないけど
『監督生君は良いね、誰かに守ってもらえて』
監「………え?」
『じゃあね、授業に…遅れちゃうから』
ボタボタボタッ!!
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功徳(プロフ) - 更新お待ちしております (2023年3月31日 3時) (レス) @page1 id: e0d582f997 (このIDを非表示/違反報告)
鯨雲(プロフ) - ばたしょさん» こちらこそご覧頂きありがとうございます (2021年1月30日 11時) (レス) id: 65337af68f (このIDを非表示/違反報告)
ばたしょ - 凄く素敵なお話でした!ありがとうございます!! (2021年1月24日 2時) (レス) id: d1de2ad21e (このIDを非表示/違反報告)
鯨雲(プロフ) - さくさくさん» ありがとうございます! (2020年10月26日 20時) (レス) id: 65337af68f (このIDを非表示/違反報告)
さくさく(プロフ) - 凄く面白かったです! (2020年10月26日 18時) (レス) id: 9fc56c74aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鯨雲 | 作成日時:2020年10月12日 17時