贖罪の羊【twst】 (ページ2)

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羊がいっぴきページ2

Aside

オンボロ寮監督生のユウ君が来てからいろんなことが起こった。イレギュラーな存在がイレギュラーを生んだのかもしれないなぁなんて考えたけど、失礼すぎるかな。

ま、簡単に纏めると…各寮の代表的な人がオーバーブロットした。他にもマジフト事件とかイソギンチャク事件とか、命名？僕だけど？

大変だったけど、変わった時間が過ごせたと思う。

ホリデーにはなんか大変な事があったみたい、聞いてないけどスカラビアが大変だったみたいだね。

『あ、ユウ君、グリム君、おはよ』

監｢A先輩、おはようございます。体調は大丈夫ですか？｣

グリ｢おはようなんだゾ！｣

『うん、大丈夫だよ。ユウ君は大変だったね、ホリデーの間に何かあったんでしょ？詳しく知らないけど…』

監｢ははは…｣

『じゃあ、授業あるからコレで。またね』

監｢はい｣

ヒラヒラと手を振り、監督生君達と別れる。今日の授業はなんだったかなぁなんて考えていると肩が叩かれる。振り向くと頬に人差し指があり、頬をつつかれるような感じになった。

『ほはよう、ふおいど(おはよう、フロイド)』

フロ｢メンダコちゃん、おはよ。あはっ、ていうかこんな事に引っかかるなんてメンダコちゃんらしい～｣

『ん、毎回会う度やるよね…飽きない？』

フロ｢飽きなーい、メンダコちゃんおもしれぇもん！｣

『…そう、授業あるから。またラウンジに遊びに行くから待っててよ』

そう僕が言うと、嬉しそうに笑顔を見せる。いつもそうなら良いんだけどなぁ…。今日の授業は錬金術だった、ワンワン先生怒ると怖いから、しっかりやるよ。

ラギーは今日は先に行ってて、僕が一人なのが珍しいのかワンワン先生が｢ラギーと喧嘩したのか？｣って聞いてきたけど、そんなことないよ。

大丈夫。

クル｢よし、間違った材料を入れるなよ。しっかりとメモを見ながら入れろ｣

僕は、大丈夫。

クル｢おいっ、シェーヴル！！言ったそばから違うものを入れようとするな！｣

『え、あ…危な…すいません。ご、ごめん』

バディを組んでた子に謝る。バディの子は優しく笑って許してくれた。考えすぎたな。落ち着こう。
授業はとどこうりなく進んだ。

グットボーイと、褒め言葉も貰った。

考え過ぎだよ。

魔法の使えない監督生君、だけどオーバーブロットを解決した。
魔法が使える獣人、だけど病弱で授業もあまり出ない。

どっちが役立たずか一目瞭然だよね。