初音;07 ページ8
「このチョーカー、海楼石で作られたものだよい」
白ひげのところから帰ってきたマルコは医務室にいたエースとサッチにそう告げる。
「海楼石だと？」
―――――悪魔の実の能力者の力を無効化する海のエネルギーが込められた鉱石。その特殊な性質と硬度により、加工が容易ではなくこのように細かい加工はワノ国でしか出来ない。
「え、じゃぁこの子は……」
「悪魔の実の能力者なのか？」
エースがAの顔をじっと見つめる。
『能力者には見えねぇけど……』
「まだ分からねぇよい。Aにひとまず聞いてみてだが、今はまだAに負担をかけたくねぇからな」
聞くのはまた今度な、とマルコは机の上にチョーカーを置いた。
チョーカーは極めて細い鎖状の装飾だった。チョーカーの留め具の部分は海楼石ではなくプラチナ製のようである。
「親父はなんて？」
「……事情を説明したら、『家族に迎えいれるしかねぇだろう』だとよ」
「案外あっさりだなぁ…」
サッチが意外そうに言う。
「……いや俺が親父に言ったんだ」
『このチョーカーが誰に付けられたのかはまだ分からねぇよい。…母親だとしてもこんなものどこで手に入れたのか』
『そんなもの世界政府かワノ国ぐらいじゃねぇと手に入らねェ』
『あぁ、そうだよい。……アイツを家族にしたら間違いなく厄介なことに首突っ込むことになる』
『グラララ、厄介なことに首突っ込むのは今に始まったことじゃねェ』
『…親父、アイツは家族を知らねぇんだ。…愛されたこともきっとねぇ。……今でも母親が自分を殴るのは自分のせいだって思ってんだよい。どれだけ傷だらけになっても、アイツはそれでも愛してほしくて手を伸ばすんだよい…。親父、頼む！アイツを家族にしてやってくれ！』
「マルコが頭下げただけの価値はあると思うぜ？俺は」
エースが笑う。
「ま、俺の勘だけどな！」
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玉うさぎ(プロフ) - なまらさん» コメントありがとうございます！夢主の能力が使われるのはもう少し先になりそうです……(´TωT｀)気長に待っていただけると作者は嬉しいです (2021年11月22日 11時) (
レス) id: 2678198c2d (このIDを非表示/違反報告)
なまら - 更新されてるか見るのが毎日の楽しみです！！夢主ちゃんの能力使われるのが楽しみです！更新頑張ってください！！ (2021年11月21日 4時) (レス) id: 26945b0253 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉うさぎ | 作成日時：2021年10月3日 12時
