天気雨;04 ページ42
――――モビーディックは敵戦を迎え撃った。
エースから離れるなという言葉を忠実に守るようにAはエースにピッタリ背中合わせでくっついている。
「このガキがっ……！！！」
男が剣を振りかざしてくる。
Aがさっと
「………青天の霹靂…！」
男の手と剣を伝い、雷撃が流れる。
「…ぐわぁぁぁっ…！！！」
男が断末魔の叫びを上げ倒れた。
「…腕上げたな、A」
「だって、エースが先生だから」
嬉しいことを言ってくれる。Aの稽古をつけて2ヶ月程だが、それでこの実力なら師匠冥利につきるだろう。
「……火拳っ！！」
エースの火拳が炸裂。敵が一気に炎に包まれる。
「……すごいや」
Aは1体1の勝負しか出来ない。もっと大勢一気に倒せたらいいのに。
「A！想像してみろ、自分が今何人倒したいのか！」
Aが拳をぎゅっと握りしめ、エースの火拳を真似するように拳を突き出した。
「
雷撃が周囲の敵をなぎ倒す。
「出来たっ……！」
「すげぇぞ！A！」
エースはAの頭を撫でた。
「おい！ぼーとするなよい！」
頭上でマルコが飛びながら言う。
「敵の練度は低いが、数が多い！油断するとやられるよい！」
「分かってるよ！」
「四皇白ひげが無名の海賊に負けたんじゃ洒落にならねぇよい！！」
マルコが檄を飛ばす。
殴り掛かる敵をAは雷獣の足で蹴り飛ばす。剣は躱し、雷撃で反撃する。
『いいか？受け止めようとすんなよ。お前には、本来なら動物系にはねぇはずの自然系と同じ攻撃を受け流す力がある。そいつを活かせ』
エースの言葉を繰り返す。
敵の刃が腕を掠めるが傷つくことはなかった。
「こいつ！何で傷つかねぇ！？」
Aが雷撃を相手にぶつける。
雷を生み出す雲は元々は水蒸気。ならばその水蒸気が斬れるわけもない。
『本当に強くなりやがって』
エースはふっと笑った。
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玉うさぎ(プロフ) - なまらさん» コメントありがとうございます！夢主の能力が使われるのはもう少し先になりそうです……(´TωT｀)気長に待っていただけると作者は嬉しいです (2021年11月22日 11時) (
レス) id: 2678198c2d (このIDを非表示/違反報告)
なまら - 更新されてるか見るのが毎日の楽しみです！！夢主ちゃんの能力使われるのが楽しみです！更新頑張ってください！！ (2021年11月21日 4時) (レス) id: 26945b0253 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉うさぎ | 作成日時：2021年10月3日 12時
