初音;04 ページ5
「もう、こんな目に合わなくていい」
エースがきっぱり言う。
「エース、お前」
「いいだろ、マルコ。このままコイツをここに置いていったらどうなるか分かんねぇお前じゃねぇだろ。親父には俺たちから説明すりゃいい」
それはそうだ。Aを危険に晒すことになる。
「お前はどうしたいんだよい」
マルコがAの目を見つめる。
「僕、は……」
俯いていた顔をAはゆっくりあげる。
「僕が決めていいの…？」
「当たり前だろい。お前が決めろ」
「…………行く。マルコとエースと一緒に行く」
その言葉にエースがにかっと笑う。
「よし、そうと決まればさっさと行こうぜ」
こうなったらエースは止められないとマルコも知っているのでAを抱えて立ち上がった。
「おいおい、軽すぎだろい」
「マルコ、急がねぇとコイツの母親に気づかれちまうよ」
「…かあさま、怒る？」
心配そうにAがエースを見つめるのでエースは首を振る。
「なぁに、心配すんなよ。俺たちは白ひげ海賊団だぜ？その縄張りで何やろうが自由だろ」
「僕、エースみたいな海賊になれる？」
「おう。なれるさ。だから、お前は」
エースはマルコに抱きかかえられたAの頭を撫でる。
「早くその怪我なおせよ。いいな？それと」
マルコとエースは走って大通りを抜ける。
目指すは白ひげの船モビーディック号へ。
「もう強がんなくていい。我慢もしなくていい！『痛い』って『辛い』って言っていいんだ！俺達もお前の嫌なことは
「……うん！」
「ははは、いい返事だよい。賢いお前なら分かるだろい、お前は、悪い子なんかじゃねぇよい」
マルコも嬉しそうに笑った。
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玉うさぎ(プロフ) - なまらさん» コメントありがとうございます！夢主の能力が使われるのはもう少し先になりそうです……(´TωT｀)気長に待っていただけると作者は嬉しいです (2021年11月22日 11時) (
レス) id: 2678198c2d (このIDを非表示/違反報告)
なまら - 更新されてるか見るのが毎日の楽しみです！！夢主ちゃんの能力使われるのが楽しみです！更新頑張ってください！！ (2021年11月21日 4時) (レス) id: 26945b0253 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉うさぎ | 作成日時：2021年10月3日 12時
