夕立;15 ページ27
「おい！！Aが怪我したって………！！！」
エースが慌てて部屋に駆け込んでくる。
その慌てようにベッドサイドにいたマルコとサッチが目を丸くする。
「……エース？」
Aが起き上がってエースを見つめていた。
「……Aっ、お前、怪我したって聞いてっ」
「……うわっ」
エースが駆け寄りAを抱きしめる。
「…よかった、お前が無事で…、俺、めちゃめちゃ心配したんだぞ……！」
「………痛いよ、エース」
思ったより強い力で抱きしめていたようでAが身をよじる。
「おい、エース、そのぐらいにしてやれよい」
ベッド横にいたマルコがエースを引き剥がす。
「……っ、あ、悪ぃ」
「ったく、心配なのは分かるが、加減はしてくれよい。Aも横になってろい、まだ熱はあるんだからな」
そう言われてAは大人しく横になる。
「Aは？大丈夫なのか？」
「後頭部殴られてはいるが、打ちどころが良かっな、命に別状はねェよい。出血が酷かったから、後で輸血しねぇとな」
エースは安心したのかズルズルとしゃがみこむ。
「おいっ、エース…」
サッチがエースの肩を叩く。
「いいだろっ！このぐらい！心配、したんだぞ、俺は！！」
「……俺も同じだよ。マルコが慌てて俺に叫んでさ。何事か思ったぜ？」
「…………A、すまねぇな、もっと早くに気づきてやればよかった」
マルコがAの手を握る。
Aは首を振る。
「…大丈夫、だよ。だって、僕も頭から血が出てるなんて思ってなかったもん」
Aはへにゃりと笑う。
「A、思い出させるようで悪いが、これは誰にやられたんだよい。……誤魔化しはきかねぇ。その怪我は誰かに殴られねぇとならねぇよい」
「………怒らない…？」
Aが心配そうな顔でマルコを見つめてくる。
「………なんで、怒るんだよい。お前がやられてんのになんでお前を怒らなきゃいけねぇんだよい」
「………………ほんとはね、かくれんぼしてた時に、殴られてた」
ぽつりとAが話し始めた。
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玉うさぎ(プロフ) - なまらさん» コメントありがとうございます！夢主の能力が使われるのはもう少し先になりそうです……(´TωT｀)気長に待っていただけると作者は嬉しいです (2021年11月22日 11時) (
レス) id: 2678198c2d (このIDを非表示/違反報告)
なまら - 更新されてるか見るのが毎日の楽しみです！！夢主ちゃんの能力使われるのが楽しみです！更新頑張ってください！！ (2021年11月21日 4時) (レス) id: 26945b0253 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉うさぎ | 作成日時：2021年10月3日 12時
