回想 _テヒョンの恋話3 ページ21
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(TH side)
パンPDが出ていって、
30分時間をもらった俺たち。
今も昔も、いつだって優しくて空気を和ませてくれるホソギヒョンが、当時は人見知りの代名詞みたいな、かっちこちだったジョングガに話しかけた。
JH「97年生まれってことは中学生?すごいね」
JK「いえ、」
「ちゃ、ちゃんとお姉さんだって思われるように頑張りますね!」
JK「.....は、はい」
まだグループとしてほやほやだった俺たち。
先のことなんてわからないし、家族みたいな、なんて言われても当時は何もピンと来なかった。
ただこの先、俺はこの人達と防弾少年団になるんだ、くらいにしか思っていない、言ってしまえば少しふわふわした、緊張もするけどウキウキもしていたような、そんな初々しい気持ちのなか、
TH「(お姉さんか)」
もう既にヌナに恋をしていた俺は、彼女と家族になることだけがモヤモヤだった。
徐々に生活の中心になっていった防弾少年団としての時間。今と比べれば、まだまだ他人だが、少しずつ友人という関係になれてきた俺たち。
JM「ヌナ、ここどう思います?」
「うーん、ジミンは左肩に力が入ってるように見えるけど、どう...ですかね?」
JM「そうかもしれないです」
同じ舞踊をやっていた二人はよく話す。
ナムジャグループに引け目を感じて遠慮してしまっていたヌナは、年齢関係なく気を使って、意見をする時は自然と敬語になっていた。
JH「ジミン、ここはこうしたら?」
JM「ふむふむ...やってみます」
「おお、さすがホソク!」
JH「なんだよ〜」
「んふふふ」
JM「(にこやか)」
やっぱり距離感が抜群に近かった二人。
ホソギヒョンが入ると、自然とジミナは弟の顔になり、緊張感のほどけるヌナは、姉、とはまた少し違う 可愛らしい顔になる。
今思えばそれが当時の俺には少し悔しくて、つまらなかった。
ヌナともっと仲良くなりたいし、ホソギヒョンを超えたい!
密かに闘志を燃やし始めた俺は、ヌナに敬語を使うことをやめようと思った。弟じゃなくて、ホソギヒョンみたいな、対等な男になるところからまず始めたかった。
TH「ねえヌナ」
「なに?テヒョン」
TH「俺さ、ヌナのこと大好きだから!」
「へ?」
TH「いひひ、これからもよろしくね」
「え、あ、うん!こちらこそよろしくね」
皆が目を丸くしていたのが見えたけど、気にしなかった。ヌナが可愛く笑っただけで、その時の俺は満足だった。
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笹貝(プロフ) - チョコタピさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます。妄想シェアを楽しんで頂けているようでとても喜びでございます。このお話しはオチをつける予定はないのですが、作者がクサズ萌えが激しいので、ホソクともっと絡ませたいと思います!お気遣い、コメントありがとうございました! (2020年1月20日 12時) (レス) id: 79fcfd664c (このIDを非表示/違反報告)
チョコタピ - お話読ませていただきました。もう、なんか見てるこっちが悶えまくりました。うん。私は、ホソク落ちがいいです(唐突にすみません、どうしても伝えたくて)これからも応援しつづけます!!体調にお気をつけて、ファィティン!!!!!! (2020年1月20日 1時) (レス) id: 134d122770 (このIDを非表示/違反報告)
笹貝(プロフ) - riri_purukawaさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます。そういうご意見もあるのですね、参考になります。わたしもオチは決めず、だらだらと、でも少しずつ皆と色恋させて行きたいと思っているので、引き続き楽しんで頂けたら嬉しいなと思います。コメントありがとうございました! (2019年12月16日 12時) (レス) id: 183edb0bfa (このIDを非表示/違反報告)
笹貝(プロフ) - りーさん» ありがとうございます、そう言って頂けるととても助かります。そして嬉しいです!少し時間はかかるかもしれませんが、ホソク書きますので、待っていていただければと思います。わざわざレスまでして頂きありがとうございました!これからもよろしくお願いします。 (2019年12月16日 12時) (レス) id: 183edb0bfa (このIDを非表示/違反報告)
riri_purukawa(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。逆ハー夢でオチを決めてしまうとゴールに向かっていくのが辛くなって読むの辞めてしまったりするので寧ろこのままヌナ好き好きの日常を読み続けたいのでとてもありがたいです。これからも更新楽しみにしています! (2019年12月13日 1時) (レス) id: be778bbdda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:笹貝 | 作成日時:2019年12月5日 1時