1-6 個性 ページ7
それからは、
卒園し
小学校へ入学、卒業
中学へ入学と、人が辿る道筋を辿った二人。
学校に通った事の無い二人は、新しい世界に興味津々で、始めは楽しそうにしていた。
そう…始めは
二人は個性届けには無個性と記入されている。
五歳までに、個性が発動しなかったのだ。
中也は、
体術が強いのと、ノリが良いのですぐにクラスの輪に馴染み、虐めは起きなかった。
だが、
Aは、
無個性であるが、容姿や態度が良いので、男子からの反応は上々だが、女子が嫉妬し、女子から虐めの対象に成った。
本人はそよ風程度にしか思っていないが。
Aは夕日が赤く照らす屋上の柵に腰掛け、街を見て思い更けっていた。
すると、何者かに背をドンと力強く押された。
学校は四階建てなので、幸い地面に落下するのは少し掛かる。
Aは空中で体を捻り、上を向いた。
藍色の瞳に映るのはクラスメイトの女子六人が目を大きく開けて見ていた。
「貴女方を只で帰す訳にはいかないでしょう
Aの周りを赤い文字列が囲んだ。
Aは手を横に一線を引くと、空気中の密度にムラができ、そのムラ同士がぶつかり合い重力波を作り、重力波で六人の女子の頬の肉を少し歪ませて、切傷の様な傷を目印として付けた。
その間もAは重力に従って頭から落ちていった。
双子の兄の声が遠くで聞こえると、フワッと兄の匂いに包まれた。
「ッたく、手前は何時から自 殺願望に成ったンだよバカ野郎」
「あの生命力ゴキブリ並の唐変木と一緒にしないでください兄さん」
「太宰に対して辛口だから正常だな。ほら、腕を首に回せ」
Aが中也の腕の中から周りを見渡すと、窓から身を乗り出して、自分達を凝視する先生や生徒や、校庭でこれから授業をするだろう生徒が周りに集まっていた。
中也は異能力…否、個性を変幻自在に操り優雅に地面に降りた。
周りには野次馬が沢山集まっていた。
皆、口々に二人のあの力について質問を投げ掛ける
「スゲェ個性だな！！」
「屋上から落とされたんだでしょ！大丈夫？」
「二人は個性持ってたんか！」
「じゃあ発動の仕方が解らなかったのかな」
中也とAはこのままだと面倒な事に成ると察し、Aは野次馬の足元を歪ませ動きを封じ、中也は個性を使い自分達の教室のベランダに逃げた。
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暁月臨(プロフ) - 面白いです！更新頑張って下さい！！ (6月25日 0時) (
レス) @page10 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
百華夜(プロフ) - 今宵さん» ありがとうございます。これからもご期待に添える様に頑張ります！ (2023年3月25日 21時) (レス) @page10 id: 4a0468ad2f (このIDを非表示/違反報告)
今宵(プロフ) - 本当に好きwありがとうございます！！ (2023年3月25日 18時) (レス) @page10 id: 6c82ee2695 (このIDを非表示/違反報告)
百華夜(プロフ) - ねこぼんさん» コメントありがとうごさいます！更新頑張りますね！ (2023年3月24日 17時) (レス) id: 4a0468ad2f (このIDを非表示/違反報告)
ねこぼん - 面白いです!!めっちゃ好きです!!更新頑張って下さい!! (2023年3月24日 16時) (レス) @page8 id: 570b6ad7f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百華夜 | 作成日時：2023年3月23日 21時
