どついたれヒーロ－ (ページ5)

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保育園ページ5

月日は流れて早４年、Aは４歳に成っていた
今世の家族で朝食を取っているとある話題が上がっていた

「Aはお友達とか欲しい？」

「友達…欲しいっちゃ欲しいな」

「………保育園…行かせるか」

この位の歳になると大抵の子供は保育園や幼稚園に通っているだろう
Aは、友達と遊んだり喧嘩した事が無いので経験させて置いた方が良いと親は思ったのだ
結果Aは保育園に通う事に成ったのだが……

「A!!行かないで－！」

「俺達の癒しがあぁぁぁぁ！！」

「オトンとオカンお願いやから離し！」

子供は親離れ出来ているのに、何故か親が子離れ出来ていないのだ
そして現在進行形で保育園の玄関口にある下駄箱でAの腕を掴んでAのクラスに行くのを全力で阻止しているのだ
そして先生は先生で何と声を掛ければ良いのかと唸っていた

「先生、あの子新しく入る子なんですか？」

「うん、名前がAちゃんで同じクラスに入るんだよ」

「先生はなんて声を掛ければ良いのか解んないんですか？」

「そうなんだよね」

「じゃあ俺が声を掛けますね」

「え？」

眼鏡を掛けた男の子がパタパタと可愛らしくA達の方に駆けてきた
そしてAの母の肩を2回トントンと叩いて声を掛けた