【ツイステ】元審神者と監督生は馬が合わない

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「謀反を企ててるものがいると？」


『最近他の管轄の本丸で乗っ取りが発生してね。通達が回ってきたんだよ』


「謀反だなんて風流じゃないね。少なくともこの本丸にそんな者はいないよ」


『知ってるよ。そんなことでも、私がもし間違った判断をしたら？私の指揮を信用出来なくなったら？』


「主」


『くだらない考えだと思うよ。だが実際こうして事例があると気にしてしまう』


「例え君が判断を誤ったとしてもそれを正せなかった家臣の責任さ。君は臣の言葉を無下にするような主じゃないだろう」


『…ふふっ、そうだね。少し弱気になってた』



「君のそういう姿は貴重だからね。僕になら存分に見せてもらって構わないよ」


『ねえ、もし謀反が起きたらその時は……』




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『三十七人目になっちゃう』


ジャミル「え？」


『いえ、なんでも』





ジャミル先輩と宴の料理を作ってるとつい昔のことを思い出してしまった



監督生を避けて転寮したはずなのに何故か監督生は今すからビアにいるし休むことも出来ずにいるから昔のことなんて思い出したのか




ジャミル「しかし君がこういったことが得意とは意外だったよ。カリムからは大勢の従者が居たと聞いたから」


その言葉に棘は無いが何かを探るような視線は感じる



『働かざる者食うべからず。たとえ主であってもこうしたことは当番制でやってましたから交流の機会にもなりますから』



ジャミル「そうなのか？カリムは全くしないから驚いたんだ。不快に思ったならすまない」




笑顔での腹の探り合い



なんか昔も役人相手に似たようなことしたな





『ジャミル先輩の故郷では主には絶対服従が当たり前なんですか？』


ジャミル「俺の国がというよりは俺の家ではそうだな。主人に逆らうなんて考えたこともないよ」





『だから実力も隠してるんですか？』




え、と目を見開く先輩



座学も実践も昨日したボードゲームですら平凡な彼





『隠すなんてもったいない。臣下の誉は主の誉でしょうに』



先輩の目が揺れた



赤い目が揺れ私を見つめる




あれ、先輩の瞳って





ジャミル「審神者、俺の瞳を見てくれ…






瞳に映るはお前の主人、尋ねば答えよ、命じれば頭を垂れよ


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」

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