【呪術廻戦】五条悟の婚約者は死亡ENDを回避したい

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独特の医薬品のかおり



ひんやりと冷たい空気はどこか寂しく



私は前に通い慣れたこともありここが医務室だと寝起きの頭で理解する



あの後高専の医務室に運ばれたのだろう。


家入さんが治してくれたのか後でお礼を言わなきゃ


ところで…………



五条「・・・」




さっきから床に座り込んでいる最強は無視していいのか？下を向いて顔も分からないし私が起きたことは音で気づいてるはずなのに一向に動かない




人呼んでくるとかそんな気が利く人じゃないよな




扉の前で座りこまれたら出ていけないしそもそもまだ動けるまでには回復してない




正直に言うとすごく邪魔だ



この男の前で安心して眠れるような精神は持ち合わせてない





『あの、若様……？』

五条「お前呪術師やめろ」















『………は？』






五条悟が放った言葉を理解するのに一瞬思考が停止した



なんて言ったこの人？



呪術師をやめろ？



今回の任務で一級を祓った。昇格の話だって来るかもしれない



そうなれば今度こそ五条家と縁を切りフリーの呪術師として生きていける



五条「向いてない。あんな呪霊俺なら一瞬だ、呪術師続けてて何したいわけ？なんもねーだろ？」


頭が痛い、私は今いったい何を言われている？

五条「呪術界が男社会なのは知ってんだろ。女のお前がそこまでやる必要ないだろ」


理解できない、この男はなんだ？


五条「頑張って死にかけてたら世話ねーよな。」


私の努力を否定するの？どうして？


五条「呪術師は辞めろ。仕事なんてしなくていい……から俺と((『……貴方に何が分かるんですか？』………え、｣



『呪術師をやめろ？向いてない？死にかけて迷惑かけるな？そんなこと自分が一番分かってる！だけど、そうするしかなかった！！貴方に何が分かるの！？私の何を知ってるの！！！？



私がどれだけ………ｯｯ！！！！』






発しかけた言葉を途中で辞める


それ以上は聞かれたら不味いことになるのは頭に血が上った状態でも分かった




五条悟は目を見開きこちらを見ている



何を驚いているのか…



私が怒ったこと？敬語を使わなかったこと？声を荒らげたこと？



確かに貴方には・・いや、誰にも見せたことの無い姿だね




『申し訳ありません、今は冷静に話ができません』



五条悟は分かったと一言、医務室から出ていった



気配が消えたのを確認しため息を吐く



『どれだけ………惨めな死に方したか知らないくせに』

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