【呪術廻戦】五条悟の婚約者は死亡ENDを回避したい

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ドサッ…



領域が消えその場に倒れ込む



体はジンジンと痛み腹や喉は特に熱を持っている


呪霊に切られたところが熱を持ちどくどくと血が流れる



私の術式は何も万能じゃない


元の地点に戻すというだけで受けた傷が癒される訳では無い


あくまで領域展開する前の状態に戻すというだけでその時に受けた傷までは治らないし領域内での傷は無くなっても痛みと疲労は残る



そして呪力ももうすっからかんだ



もう太陽があんなところにある



あれからどれくらい時間が経ったんだろう



七海くんたちは逃げきれたかな……


準一級が一級呪霊倒したから昇格とかできるかな




指さえも動かせない体で脳はよく働くものだ



これは別に走馬灯とかじゃない


死の直前はもっと冷たくもっと無意味で………何も無かった




この任務は恐らく仕組まれたものだ


じゃないとこの忙しい中準一級の私が二級任務なんてふられるはずがない


後輩二人は一般家庭出身だ


嫌な言い方をすると呪術界になんのしがらみもなく価値もない……"どうなってもいい存在"




東京校には五条悟と夏油傑という二人の特級呪術師がいる


最強であり少々性格に難ありの二人への八つ当たりは他の生徒に回ってくる



去年京都校の禪院直哉も交流戦で七海くん達にウザ絡みしてたみたいだし



五条悟はああ見えて仲間思いな所がある・・・というか自分のテリトリーを荒らされるのを酷く嫌う



だから今回のは上層部が五条悟への嫌がらせとして行った




もしくは




この可能性が高いけど、そうなると本当に手段を選ばなくなった








五条夢子が私を殺そうとしている




前はあくまで間接的に私が悪人として死ぬべき存在にしてから殺した。

その時も自分の手は汚していない



なのにこのまま私がここで死んでも私はただの呪術師として死ぬしなんなら名誉の死なんてことになりかねない



それに等級違いの任務を手配した人間なんて五条悟にかかればすぐに見つかる



まあ、彼が探すかどうかは別問題として



それでは彼女の理想には遠く及ばない



あの子は私に苦しんで死んで欲しいはずだから





『…………まだ、死んであげないから』




本格的に意識が朦朧としてそのまま意識を飛ばす直前




「＿＿＿＿!!!＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿!!」




日が沈み夜の帳がおりたはずの空に





雲ひとつない蒼の空が浮かんだ

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