今日も恋人と喧嘩する【ツイステ】

喧嘩日和11 ページ13

『はい、あーん(ひくひく』



あー、だめだ。笑顔がひきつく、何が悲しくてこいつに給仕しなくちゃいけないんだよ



レオ「もぐもぐ……次」


にやにやしながら口開けやがって、おどれはどこぞの王子か！…ってこいつリアル王子だった



『どうぞーライオンさんいっぱい食べてくださいねー』


こいつの顔腹立つな、殴りたくなってきた



レオ「おいおい、ここのメイドは主人の名前もまともに呼べねぇのか？」



にやぁと嫌な笑顔をする。


バイト終わったら殴ろ



『申し訳ございません……レオナ………さま』



口ごもりながら言うと満足そうなレオナの顔が



レオ「はっ、ニュクス家のご令嬢に奉仕されるのは悪くねぇな(ｸｯｸｸ…」



かっちーん




『そうでございますか。では、こちらもお飲みください』




________________



レオ「ｺﾞﾛｺﾞﾛ………」


私の膝の上で喉を鳴らし頭を擦りつけるレオナ




(しまった…やりすぎた！)



こいつの顔があまりにも腹立つから気づかれないようにマタタビ酒飲ませたらこの状況



いやいやいや、こいつレオナ・キングスカラーだぞ？あの偉そうで嫌味な寮長様だよ？普通お酒強いとおもうじゃん！何杯でも平気な顔してんじゃん！



レオ「ナァ〜………ｺﾞﾛｺﾞﾛ……」



だめだ、これはダメな顔してる。私の中の何かが崩壊する…



とりあえず水でも飲ますか


ぱしっ


レオナの顔をどけて水を取りに行こうとしたらうでをつかまれた



レオ「……どこ行くんだよ」


『どこって水を取りに』

レオ「離れんなよ……」


むすっと拗ねた顔でまた私の膝の上にぼすんと横になる



『がぁいぃ』←声になってない


上目遣いでちょっと赤い顔でほっぺ膨らませるとか反則だろ！自分の顔の良さ分かってんのか！




いつの間にか尻尾も腕に絡まってるし本格的に動けなくなったな



すよすよと眠ってしまったレオナ



よくこの状況で寝れんな！心臓バックバックだぞこちとら！仮にも恋人に膝枕されてんだぞ！緊張とかないのか！！




・・・そーいや、ひざ枕なんてしたの初めてかも。こいつとは喧嘩ばっかで恋人らしいことなんてしてないし



ほんとはこーいういちゃいちゃしてみたかったんだよね



キョロキョロ



誰も見てないしレオナも寝てるよね…？



ふわっふわっ



レオナの耳を触る




『へへっ…かわいい』

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