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夜蛾「時任」
『夜蛾先生!』
事務室から職員寮に向かうさなか慣れ親しんだ声に呼び止められAはパッと顔を明るくさせる
夜蛾「事務の仕事にはなれたか?」
かつての彼女の担任にAはつい気を緩めて"先生"と呼んでしまう
『ええ、私に合ってるみたいでなかなかにやりがいがありますよ』
夜蛾「そうか。呪術師を辞めると聞いた時は惜しいと思ったがお前にはそちらの方が合ってるみたいで安心した」
お人好しな彼女には悲惨な呪術師の仕事は向かない………というわけでもなかった
彼女は彼女でなかなかにイカれており死体となったもの堕ちたものに対しての線引きは惨いほどできていた
彼女は呪術師に向いていた
『そういえばさっきも先生の受け持ちの生徒が差し入れを持ってきてくれましたよ』
夜蛾先生のこと良い先生だと褒めてました。良い生徒を持ちましたねと微笑むA
夜蛾「ああ、硝子が差し入れに行ったのか。そう言われると照れるな」
あいつは態度に出にくいがあの二人より聞き分けがいいしなと夜蛾は頷く
『?いえ、差し入れしてくれたのは夏油くんです』
優しい子ですよねと微笑むAに夜蛾は目を丸くする
確かに夏油は比較的話し方も穏やかで優等生と思われることはあるが五条に比べ表に出にくいだけであって彼は彼で問題児なのだ
事実昨日だって五条と大乱闘してグラウンドを吹き飛ばしていた
それに外面がいいとはいえわざわざ普段関わりの少ない事務室に差し入れになんて行く男ではない
夜蛾「それは本当に夏油か?」
『え、夏油くんって二人いるんですか?珍しい苗字なのに……あ!まさか双子とか!』
斜め上の返答にそういえば彼女は少々ズレている所があったのだと夜蛾はため息をつく
夜蛾「いや、一人しかいないな。そうか、うん、これからも面倒見てやってくれ」
夜蛾もそこそこ人生経験を積んだ大人なので色々と察したようだ
『もちろんです!彼は可愛い"後輩"ですから!』
悪意なくそこを強調したのは本当にただの後輩としか思っていないからだろう
夜蛾は心の中で夏油の健闘を祈りながら自分の教え子と上手くいってほしくはないという複雑な気持ちを抱えながら今日も胃薬を飲んだ
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Yukimi(プロフ) - もう更新しないのですか? (9月24日 4時) (レス) @page14 id: ab5dd0e746 (このIDを非表示/違反報告)
福寿茶寮(プロフ) - 更新楽しみだったのですが…。 (2021年12月17日 2時) (携帯から) (レス) id: 998ae028aa (このIDを非表示/違反報告)
クリス(プロフ) - むっちゃ面白いです〜!モテモテな夢主最高! (2021年10月20日 19時) (レス) @page7 id: 69612811b1 (このIDを非表示/違反報告)
福寿茶寮(プロフ) - 他にも連載中の作品があり大変でしょうが,更新されるのを楽しみにしています。 (2021年10月10日 9時) (携帯から) (レス) id: 998ae028aa (このIDを非表示/違反報告)
オタク(プロフ) - すきすきすきです! (2021年8月18日 5時) (レス) id: ed6bb776cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山茶花 | 作成日時:2021年8月13日 13時