恐怖3 ページ33
私は三人の男性から告白されていたらしい
にわかには信じ難い話だ
誰にも必要とされてない存在が
恋愛なんてできるはずがない
『ケイトさんは……どうしてそんなに詳しいんですか?』
思えば彼との関係を聞いていなかった
同級生にしてはあまりに詳しい気がする
ケイト「・・君が教えてくれたんだよ。嫌そうな顔してたけどね。また今日もあいつに絡まれたとかあいつがまた引きこもってたから引きずり出したとか」
ケイトさんの話し方を見てたら私はきっと楽しそうに話してたんだろうな
だめだ……本当にだめだ
信じてしまっては
違った時に絶望するのは自分なのだから
もしかしたら
愛されていたかもなんて願望は
消してしまわなければ
____________________
ゲームや漫画、物語の中にある恋愛は純粋なものだ
物語を面白くするためのアクセントはあるものの最終的には純愛で終わる
私は恋愛なんて知らないから知ってるのはそんな陳腐な情報ででも、すこし憧れもあったりした
だが
実際にその中に私が入っていると思うと嫌悪感と拒絶反応が大半をしめた
私のことを、好きな人がいる
しかも3人も
親にすらまともに愛されなかった私のことをどう好きになったというのだ
きっとその3人は私の過去なんて微塵も知らないのだろう
知ったら告白なんて取り消すに決まってる
私は親に愛されたり友達がいたり
そんな普通の人生をおくってない
それがたまらなく恥ずかしい
本性を見せて嫌われるくらいならひたすら隠そうとするだろう
異世界で私のことを知らない人しかいないならきっとそうするし実際にそうしたんだと思う
ケイトさんから聞く私の姿はまるで別人だったから
私は…
私は一体この世界で何をしたかったんだろう
愛を願ってそれを手に入れたのだろうか
だとしたら
記憶のない私は
やっぱり不必要な______
ケイト「Aちゃんが納得するまでここにいていいから」
『………え?』
ケイト「学園には何となく連絡しといたしここが嫌なら他の場所に行ったっていいし」
『・・・』
ケイト「だから結論だけ先に求めようとしなくていいよ。ゆっくり考える時間はあるからね?」
優しい言葉に溶かされていくようだ
カァァ…と顔に熱が集まるのが分かる
これは……なんて感情の名前だろう
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ディアソムニア大好き - おっふ...けーくん落ちとか神すぎだろ!!!!主さん。好きです(唐突な告白) (6月5日 18時) (レス) @page43 id: 32c154531a (このIDを非表示/違反報告)
太宰、乱歩などの頭脳派推し - こんにちはー!ヤバイです闇有りけーくん推しなので嬉しいという感情しかありませぬ。番外編をお願いします! (2022年3月12日 17時) (レス) @page39 id: 6e38a4139d (このIDを非表示/違反報告)
ただのバカ - ケイト・ダイヤモンドくん推しの方。墓は作ったんでどうぞ。俺もケイト推しなんだよぉおおおお。もう胸取れてしまいましたンゴ。ていうことで山茶花さん神と呼んでも? (2021年11月8日 1時) (レス) @page39 id: bad4bd5acc (このIDを非表示/違反報告)
かく。(プロフ) - 完結おめでとうございます!!長編ってどう終わらすか不安になってきますよね...(終わらせないで更停する人) (2021年11月3日 23時) (レス) @page43 id: e626b47973 (このIDを非表示/違反報告)
漣フィオ。(プロフ) - うわあああああ!完結したアア、すいません煩くて。夢主誤爆しちゃったなぁ…。…十分描くの上手いと思うけどなぁ… (2021年11月3日 8時) (レス) @page42 id: 912a846180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山茶花 | 作成日時:2021年4月16日 23時