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「A様!今日のお茶会の準備ができました!」
「A様がお好きなアールグレイのシフォンケーキをご用意致しましたよ」
「貴方達声が大きいですよ。A様茶葉の準備が出来ました。いつでもお出しできます」
A付きの侍女三人
普段は交代制で一人でAの世話をするのだが最近はAの傍から離れずに世話をやいている
Aにほだたされたのだ。その心に触れてしまえばみんな彼女を好きになる
異国の公女だと遠ざけてた侍女達も今では彼女にべったりだ
『ふふっ、お茶会が一気に賑やかになったわ』
Aは孤独には慣れているが人と関わるの好きな性質である。侍女に慕われ嬉しそうに紅茶を飲む
「こんな所他の召使いに見られたら嫉妬されちゃう」
「最近A様のお優しさに気づいて侍女になりたいと懇願するものが増えてるんですよ」
「A様が拒否されますので誰も叶ってませんが」
『あんまり大勢はね…。私にはもったいないもの、それに貴方達がいれば私は十分うれしいわ』
ふにゃりと笑うAに侍女三人は癒しを得る
実際、NRCから帰ったAは前より積極的に侍女や兵士などと関わるようになりAの人気は王宮内で急上昇していた
「王妃様主催のお茶会には参加されないんですか?」
一番若い侍女がそう言った途端空気がピリッと変わる
「こら、何言ってるの」
「A様お気になさらずに」
王妃主催のお茶会に参加できないのは婚約者にとって不名誉なことそれは誰しもわかっていることだ
『・・お誘いは受けたのだけれど』
「「え!?」」
「どうして参加されないんです?」
若いゆえなのかまだ侍女としての日が浅いからなのか躊躇いなく質問をぶつける姿に他の二人は内心ハラハラと焦る
場合によっては処罰が下されることもある。侍女が公女に対してしていい態度ではないから
『うーん。緊張しちゃうのよね。王妃様ってお綺麗でお強くてそれでいてお優しいでしょう?何か不手際があってはと緊張してお茶の味なんか分からないわきっと』
まったく気にする様子のないAの解答にほっと肩を撫で下ろす
「・・そういうことでしたら一度参加されては?」
「王妃様の招待状があるなら誰も参加を咎めませんよ。それに次のお茶会は市民も参加出来る大きなものですから」
「きっと楽しいですよ!」
『そう?そこまで言うなら参加しようかしら』
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零(プロフ) - すごくいい尊死してもうた…( ´ཫ` ) (2022年12月26日 20時) (レス) @page26 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
わーー(プロフ) - あぁ…心が安らぎましたあああああ好きです!!!!!! (2022年11月17日 19時) (レス) @page26 id: 79a34b7d95 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 幸せ……( ´ཫ` ) (2022年7月19日 4時) (レス) @page26 id: 50f3e04b49 (このIDを非表示/違反報告)
ローズの薔薇 - おじたんと結婚でs(((婚約だわ!!おじたーん!(((作者様神ですか?おじたん書くとかウチなら無理です。はい (2022年4月11日 14時) (レス) @page26 id: afcb507146 (このIDを非表示/違反報告)
山茶花(プロフ) - ゆいかさん» ありがとうございます! (2021年2月21日 12時) (レス) id: ffdbcabc04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山茶花 | 作成日時:2021年2月19日 22時