百獣の王は恋人に甘い【ツイステ】

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視点なし


『お、おにいちゃん…こっちみて』



あどけない少女の可憐な声に学園の生徒は顔を緩めるしかなかった


ペタ


「ありがとう！」


ペタ


「へへっ、さんきゅ！」


ペタ


「どうだ！似合うか？」



少女は生徒の顔に魔法シールを貼っていた


大好きなお姉ちゃんに教えられた遊び


なんてことは無いただのシールなのだが"Aちゃんが貼ったらみんな笑顔になる"その言葉通り生徒のニヤケ顔は止まらなかった



『えへへ、みんなえがおうれしい』



ユウ「ぐふっ、、ふぅ、危ないぜ死にかけた」


ラギ「いや吐血してるっすよユウくん」


少女の後ろを歩いて見守る二人


『あ！おにいちゃ……ん』


少女はまた生徒に声をかけたがその姿に固まってしまった



フロ「なぁに？この小魚ちゃん？」


当然だ190cm以上の人間なんて常人でも怖いのに少女は今120cmもない小柄な女の子なのだ


70cm上にある顔にはギザギザの歯少女が泣くのに時間はかからなかった



『ふぅ…ふぇぇ、』



堪えるように涙を目にためる



ユウ「あ、まずい！」


フロイドの気まぐれさを知ってる監督生は泣きそうな少女に苛ついて当たらないか焦った



監督生が駆け寄る前にフロイドはしゃがんで少女に視線をあわせた



フロ「みてみて〜。」


フロイドは右手をひらひらと揺らす


『？』


ぽんっと音を立てたフロイドの手には彼のお気に入りの飴があった



『おさかなさん…？』



フロ「おしい〜ウツボさんでした。あ〜ん」



ひょいと少女の口にいれる


『はむっ…ふぁ！いふぃほさんら！』
訳:いちごさんだ！



甘いものが好きなのかにっこりと笑顔になる



フロ「・・・ひょい」


少女を抱えたフロイド



「「え！？」」

後ろにいたラギーとユウが慌てて飛び出す



フロ「小魚ちゃん可愛いからオクタヴィネルで飼うね〜」


「「やめて！！！」」

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