story65 ページ26
山川side
正「つぐみは、本当に自分の意志で僕を選んだんだよな?」
九条正孝の怪しむような声が彼の書斎に響く
山「会長、あなたもちゃんと聞いていたでしょう」
正「ああ、聞いたよ。でも、ここ数日、あの子がちゃんと笑っているのを一回でも見たか?少なくとも僕は見ていない」
俺にとっての予想外
思いのほか、つぐみお嬢様は精神が発達していたのか自分の状況を正しく理解していた
ゆえに、ふさぎ込んでいた
山「なれない環境だからではないでしょうか?子供は案外繊細ですから。私の息子も、引っ越しをしただけであのようにしばらく落ち込んでいましたよ」
まだ、怪しまれるわけにはいかない
いや…もしかしたらチャンスかもしれない
山「もしよろしければですが、私の息子と遊ばせてみては?」
正「…つぐみと同い年の息子がいるんだったな」
山「ええ。もしかしたら、子供同士だからこそ分かり合えるかもしれませんし」
頼む、承諾してくれ
正「息子…だよな?」
山「そうですが…」
正「いくら子供でも、男となると…」
いや、まだ5歳だぞ
恋愛感情なんてもの存在しないだろ
親ばかっぷりに軽く引く
突然、書斎のドアがノックされる
『あ…はいっちゃだめのだった?』
正「いや、大丈夫だよ。どうしたんだい?」
自分から書斎に来るなんて珍しい
一体、どうしたというのだ
『あのね、つぐみね、これいきたいの』
差し出してきたのは、クリスマスイベントのチラシ
クリスマスイブに両国国技館駅であるらしい
確かにここからそれなりに近い
正「いいよ。一緒に行こうか」
『つぐみ、さんたさんくるかな?』
正「つぐみは賢いしいい子だからきっとくるよ」
_________________
no side
大人はこの時気が付くべきであった
両国国技館駅
それがいったい何を意味するのか
つぐみは、周りが思っている以上に賢く、記憶力の高い子であった
だから、覚えていたのだ
すとぷりが24日にライブをすることを
それを両国国技館で行うことを
つまり、さとみがその日の午前中から両国国技館にいることに気が付いていたのだ
515人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さなつん - こんな親子関係最高って言う言葉以外ありますか? つーちゃん可愛いですね!!!!!! (4月21日 20時) (レス) @page38 id: a56b0f0a15 (このIDを非表示/違反報告)
彩水(プロフ) - 何回読んでも最高です!! (11月29日 16時) (レス) id: 0c05bee512 (このIDを非表示/違反報告)
サイオンジ - いやぁ、つくづく思う…つーちゃんが穢れるものは全て排除すべきではと、そして日本の権力を全てつーちゃんに使う! (9月29日 0時) (レス) @page38 id: 4f622d44f8 (このIDを非表示/違反報告)
Coli - 読み終わりましたが、、、。つぐみちゃんロスが激しいです。つぐみちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああん!!!!!! (2021年7月20日 17時) (レス) id: 5c6cccf9f6 (このIDを非表示/違反報告)
AOI - もしつぐみちゃんをいじめたりバカにしたりする奴がいたら私も一緒に潰しにいきます(^ ^) (2021年5月26日 19時) (レス) id: 537429c240 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雨 | 作成日時:2020年11月10日 20時