ぱぱのむすめがいい【桃】

story42 ページ3

さとみside

な「さとみくん……なんの冗談？」
さ「俺だって、なんかの間違いだと思ってるけど、九条グループがここまでしてんだぞ？」

事情をなーくんにも説明したが、受け入れられてない様子
無理もない
俺だって未だに混乱してる

な「じゃ、じゃあ、つーちゃんの本当のお父さんは九条正孝って事なんだよね？」
さ「あぁ。多分、俺のところに来た理由は、つぐみを引き取ろうとしてるんだろうな」
な「今更……なんで？」

そこが分からない
今更迎えに来た理由が

な「それに、はなさんと九条正孝の繋がりが不明すぎるよ……」
さ「そこなんだよなぁ……叔母さんのとこからなんか持ってきてたかな……？」

ダンボールの中を探す

『ぱぱ、なにさがしてるの？つーもてつだう？』
さ「いや、だいじょ…………つぐみ、 聞きたいことがあるんだけど」
『なぁに？』
さ「つぐみ、本当のお父さんのことなんか知ってるか？ママから何か聞いてたりしない？」
『ほんとの……ぱぱ？んーとね……つーのおとうさんにはなれないのひとっていってた』


お父さんになれない？
つぐみの存在を認められないってことか？


な「さとみくん。今調べたけど、九条正孝は結婚してた。でも、去年その奥さんが出産と同時に亡くなってて、子供も死産だ」


まさか……


な「もしかしたら、つーちゃんのことは後継者として引き取るつもりだろうね。奥さんも死んで、子供もいないから。」


ふざけんなよ

つぐみは、物じゃねぇんだぞ

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