【歌い手】冷たい【志麻】

冷たい ページ4

セールだから賑わっているのだろうか。



家族ずれやカップル。


色んな人がいる。




やっぱり1人だと目立つな。


なんて思いながらお気に入りの洋服屋に向かう。




可愛い服沢山あるな。

過ぎる店一つ一つを見ていく。




あっ。


これ可愛い。



薄めの紫のショートパンツ。


派手ではなくシンプルなモノ。





買っちゃおう。

会計を済ませて次こそお気に入りの洋服屋に行こう…


と歩き始めたとき



「あれ。Aちゃんやないですか?何してはりますん？」


聞き覚えのある声が聞こえて振り返る。



「センラさん…。センラさんこそ何してるんですか？」


センラさん。

志麻と同じ仕事をしている人だ。


「やっぱAちゃんやないですか！僕は出張でこっち来たんです。仕事終わったんであまりの時間に遊びに。
洋服買ってはりますん？僕が選んだりましょか？」



「お疲れ様です。是非選んで下さい！」


センラさんはおしゃれだし。


大丈夫でしょ。

「それじゃあここで待っとって下さい！」


そう言いながらセンラさんは椅子を指差す。


「いえ。良いですよ。ついていきます。」


「そうです？なら行きましょか。」


センラさんが歩き出したので

後ろを追いながら歩いていく。


なんか、久し振りだな。



まともな会話したの。



こうやって人と歩くの。




センラさんに相談したら


したら



もしかしたら



解決するのかな？

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