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夜ご飯が終わり、皿洗いをしていると「手伝うで」と北さんがタオルを持ってきた。水ですすいだあとに積み上げていた皿やお椀を拭いてくれるらしい。
お言葉に甘えて手伝ってもらうことにした。どうやら北さんはお風呂上がりのようで、真っ白い肌がほんのり紅く染まって少し幼く見える。色白羨ましいなと思うと同時に、今がチャンスだと脳内で小さな私がプラカードをあげた。
私は今日の自習練での出来事を北さんにずっと言いたかったのだ。
「北さん、北さん」
「ん？」
「私、侑くんに褒められたんです」
余りに唐突な話で、一瞬頭に「？」を浮かべた北さんだったけれど、すぐに勘づいたのか良かったやんと優しく微笑んでくれた。
侑に褒められると嬉しいやろ、と北さんは続ける。
「つい一昨日まで泣いとったのに」
「何で知ってるんですか･･･」
「侑のやつ焦っとったからな。泣かせてもうた、って」
「何回か泣かされましたけどね」
「許したってや。ああいうヤツやねん」
「･･･はい、わかってます」
重ねたガラス皿がカチャリと鳴る。
私はゆっくり蛇口を締めた。
「今度、北さんも球出し練習付き合ってくださいね」
「ええよ。全く熱心なマネージャーで感心するわ」
「コツ掴んだんですよ、かなり上達したと思います」
「･･･侑効果すごいなあ」
「えへへ」
だって、本当に嬉しかったんだもの。彼からの賞賛だけで、今までの弱音や泣き言が全部吹っ飛んだ。
こんなに清々しいことあるかな、ってくらい。
ついでに自信までついてきたから侑くんってすごい。
「Aさんにマネージャー頼んで良かったわ」
「北さんまで褒めてくれるんです？」
「せや。今まで何も言ってへんかったからな」
飯ありがとう、スポドリありがとう、モップ掛けありがとう。その他もろもろテーピングの上達が早いとか氷の補充助かるだとか色々褒めてもらってしまった。
何だか今日はとっても褒められる日だ。
「─────も大したもんやな思うし、この前理石が突き指した時も･･･」
「き、北さん。流石に褒めすぎでは」
「ほんまのこと言うてるだけやで。俺が嘘吐かんの知っとるやろ」
「知ってるから困ってるんです･･･！！」
ようやく食器の片付けが終わった頃に北さんの褒め殺し地獄も終わりを迎え、たまたま食堂に入ってきた尾白先輩に「顔赤いで、熱か？」なんて心配をされてしまった。
北さんは
・嘘を吐かない
・常にド正論
・曇りなき眼をしている
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シノメ(プロフ) - るぴあさん» ようやくボールペンを持ちました〜！！感想ありがとうございます！！続々編も是非楽しんで頂ければなあ、と思っておりますので〜！！ (2019年10月12日 17時) (
レス) id: 56e895e066 (このIDを非表示/違反報告)
るぴあ(プロフ) - もう、むちゃくちゃおもろいです。ボールペンを持たれるのを待ってます！！！！ (2019年10月10日 17時) (レス) id: d73982be8d (このIDを非表示/違反報告)
シノメ(プロフ) - 來さん» 待っててくださってありがとうございます！なかなか甘々な展開に持って行けてないのですが、これからちょこちょこ増やしていけたら良いなと思っております！わあ嬉しい...！身体の心配までしてくださってありがとうございました！これからも頑張ります！ (2019年9月29日 17時) (レス) id: 56e895e066 (このIDを非表示/違反報告)
來(プロフ) - 待ってました！お疲れ様です！相変わらず青春してるなー、と微笑ましく見ております。更新も早くて侑くん達と同じように作者様を応援する毎日です。体調に気をつけて頑張ってください！素敵な作品をありがとうございます！ (2019年9月28日 19時) (レス) id: 5f382bf3f2 (このIDを非表示/違反報告)
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