お風呂 ページ8
「あれ、もうこんな時間か」
「ほんまや、しゃべりすぎたね」
私は明日お休みだから大丈夫だけど、、
「壱馬、明日は仕事?」
「おん、東京で。昼前には戻るかな」
「そっか、、」
なんだ、明日帰っちゃうんだ、、
本当に私に会う為だけに大阪まで来てくれたんだ、、
少し寂しさを感じたけど、7年前の寂しさとは全然違う。
またすぐに会える気がするから。
「そういえば壱馬、ご飯食べた?」
「うん、食べてきた」
「じゃあお風呂先にどうぞ?」
「ふ、ふろ!?いや俺どっかで入ってくるからええよ、、!」
お風呂と言った瞬間、壱馬が慌てだした
え、なんかダメだったかな、、
「なんでよ、別にお風呂ぐらい貸すよ?(笑)」
「お風呂ぐらいって、、お前なあ、、」
はぁーと、自分を落ち着かせるかのように息をつく壱馬
「ほら!早く入ってきいー!あ、着替えなんか適当に置いとくな〜」
マジかぁ…と独り言を言う壱馬の背中を押してお風呂場に連れて行く
「マスクも帽子も早く取ってー」
なかなか入ろうとしない壱馬のマスクと帽子をはずす。
「、、!」
「ん?どした?」
やっとちゃんと壱馬の顔を見て驚いた。
え、、か、かっこよすぎる、、
「な、なんでもない、!は、早く入り、?」
「じゃあ借りるな」
今まで普通に喋ったりしてたけど、あんなにかっこよくなってるなんて、、
「ど、どうしよ、、心臓が、、」
もう顔見れないよ、、
着替え用のジャージを探しながらドキドキと高鳴る胸を抑える。
あった、1番大きいジャージ
これなら壱馬も着れるよね
「か、壱馬ー 服置いとくよ」
「おう、ありがとう」
顔は見えないのにお風呂から聞こえる壱馬の低い声にまで胸が高鳴る、
普通にしなきゃ、、
そう言い聞かせながらソファに寝転んで壱馬を待った。
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作者名:さゆ | 作成日時:2022年4月18日 17時