#16 ページ16
「スニョン、もうちょっと小さく切って」
「え、もっと？」
「それじゃあ火が通りにくいから」
「うー、手、切りそう」
「頑張れスニョンくん」
スニョンは料理が苦手だ。というか、不器用だ。
一応居候であることを自覚しているようで、たまに「手伝ってあげましょうか」なんて
キッチンに入ってくるスニョン。
君がくると、だいたい調理時間が延びるんだけどな…ということはさすがに大人だから言わず
彼のやりたいようにさせてあげるようにしている。
今夜の献立は、たっぷり野菜の豆腐チゲ。
辛いものが苦手なスニョンのために、なるべく辛いメニューは避けてきたけれど
さすがに冬は辛くてあっついものを食べてあったまりたい。
「スニョ、ちょっと味見して」
隣に立つスニョンの口元にスプーンを持っていけば口を寄せてくるハム太郎。
「うん、うまい！」
「そう？これぐらいの辛さなら平気？」
「うん。ちょうどいいよ」
「よし、じゃあこれでちょっと煮込むから、スニョン休んでていいよ」
さて、わたしゃ洗い物を、と思ったら、まだ立ってるスニョン。
「ん、どしたの？」
「ヌナって、ちょうどいいよね」
「え、なにが？」
「背。こうやって立ってたらさ、ちょうど顎置けるし」
背後に回って、いきなり顎置きに使われた。
「それは私がチビだってディスってんのかい」
「違うって〜。ヌナ、そんな低くないじゃん。ちょうどいいよ」
私の顎に顔を置いたまま喋るから、振動が響く。まぁ、気にせずに洗い物しますけど。
「ヌナって、手は小さめだよね」
そのうち、後ろから出てきたスニョンの手。スポンジを握る私の手よりかは大きいけど
「スニョンも手、男子にしてはモッチモチじゃん」
「あ、言ったなー、結構気にしてるのに」
私の手を掴んで、妨害してくる。
「ほら、一緒にやったげる」
「わっ」
お皿から跳ねた水をバシャリと浴びる。私。スニョンは、私の真後ろにいるから無傷なのでしょうね。
「あ、ごめん」
「スニョン」
振り返れば、なぜかスニョンはポカーンとしてる。
「ちょっと、怒ってるんですけど」
「あ、ヌナ…」
「ん、なに？」
「え、えろいね」
「はぁ？」
下を向けば、びしょびしょのTシャツから下着が透けている。
「タオル！」
「はいー！」
お風呂場へ飛んでったハム太郎。
まったく、余計なことばかりしてくれるわ…
「ヌナ、紫の下着なんか持ってたんだ〜」
とかなんとか言うから、首を絞めておきました。
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nayuta(プロフ) - ハフィントンポストさん» ハフィントンポストさん、コメントありがとうございます！お返事遅れてしまい、すみません！！ありがたいです！可愛いスニョン、また続編ものぞいていただけたら嬉しいです。 (2019年5月11日 6時) (
レス) id: 812cdb4791 (このIDを非表示/違反報告)
ハフィントンポスト(プロフ) - なんか、読み始めたら段々と吸い込まれて全部読んじゃいました、すにょん可愛いですね！ww！ (2019年1月25日 22時) (レス) id: b852baaf97 (このIDを非表示/違反報告)
nayuta(プロフ) - にとまる。さん» にとさんーー！わたくしもおぬよん好きなので、ついつい登場させちゃいます。おぬよんにときめいてくださるなんて、うれしいですー！ (2018年9月1日 1時) (レス) id: 812cdb4791 (このIDを非表示/違反報告)
にとまる。 - nayutaさん» すにょんんん(( でもにとてきにはたまにでてくるおぬよんにときめきます。好き。 (2018年8月29日 22時) (レス) id: 307b4f2a6a (このIDを非表示/違反報告)
nayuta(プロフ) - にとまる。さん» にとまるさん、ありがとうございます！どちらに傾くのか、、、更新頑張ります！ (2018年8月22日 12時) (レス) id: 71317fae55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nayuta | 作成日時：2018年7月18日 14時
