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17、夢時 ページ21
僕はしゅつじんの前に部屋で着替えながら目を瞑った。
「君は、あの事どうでもよかったの？」
誰かに声をかけられた気がして目を開けて後ろを振り向いた。けど、誰もいなくて気のせいかな？とまた着替え始めた。
「消したって言ったけど、思い出したくないだけじゃないの？」
また聞こえた。
思い出したくないこと？僕はわかんないよ。
記憶をなくす前のことは何故か思い出せないんだ。
「私は 、、、、、、、よ。」
記憶を甦らせようとして頭がまた痛くなって、
声が聞こえなくなる。
「 、、、、 、、 ってるからね、」
否、聞こえなくなると言うより、
遠くなる。
遠く、
届かないところまで離れていくように
その声は聞こえなくなった。
僕は着替えてる途中のまま固まっていた。
気が付くと集合の十五分前で、
僕は慌てて準備をした。
さっきのことを心の底に押し込んで
主からもらった大事なお守りを机の上に置いたまま気が付くことなく戸を閉めた。
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作者名：自傷審神者 | 作成日時：2018年9月9日 21時
