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11、忘れた気持ち ページ14
聞こえてきた足音は人と白い人だった。
あれ？でも僕達は刀だから人ではないのか。
じゃぁ白い刀？
人が話しかけて来た。
人「俺は奏だ！記憶をなくしたと鶴丸に聞いてな。あ、鶴丸というのはこいつだ！」
あっ、鶴丸？
なんか、聞いたことあるかも……?
僕はきおくという物が無くなって1つ気になることが出来た。
僕の前の姿のこと。
僕が一体なんでここにいて、ここでどんなふうに暮らしていて、ここでどんなことをして、
僕がどんな刀だったのか、
知りたかった。
質問に答えたのはあるじ？奏?と言う人だった。
主「夜深桜は粟田口ってとこの刀で平安時代の刀なんだ。俺たちの本丸にはついこの前に来た、と言うよりは森で見つけたんだ。だから、よく知らない。夜深桜は今思うままここで自由に暮らしてもらっていいぞ。」
粟田口……
平安時代……か。
なんだろう、それ。
懐かしい響きのような気がするけど、
僕がなくした記憶は
大切なものだったのかな？
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作者名：自傷審神者 | 作成日時：2018年9月9日 21時
