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入院4日目。


今日は点滴は無く内服のみなので、身体の調子が比較的良いので、病院内を探検する事にした。
病室で寝てばかりでそろそろ気が狂いそうだったので、ようやく気を紛らわせる事が出来る。
それにしても、どこに何があるのかが全く分からない。

探検をするといっても行き先は、病院の入り口を入って直ぐ側にある売店と、私が入院している病棟内に設置されているコインランドリーと共用スペースのデイルームぐらいしか無いのだけれど。


デイルームで時間を潰していると、金色の髪にスカイブルーの瞳を持った男の人に声を掛けられた。
とても良く顔が整っている人で、職業は芸能人とかなのだろうか。大病院なのだからお忍びで入院していてもおかしくはない。


?「お前、入院患者か?」

「そうですけど、どちら様ですか?」

?「俺は捏島孝行(こねしまたかゆき)っていうねん。コネシマでええよ」

「コネシマさんですか…。私は宮本(みやもと)Aです」

「よろしくな、A!」とコネシマさんが気さくに言う。


kn「俺もここで入院してるねん」

「じゃあ、コネシマさんはこの病院の大先輩ですね」

コネシマさんは交通事故に遭ったらしく、入院生活を送っているとの事だった。


kn「Aは何で入院しとるん?」

コネシマさんの質問に私はどきりとした。
知り合ってまもないコネシマさんに、病名を言って気を遣わせたりしないだろうか。


「…私は、悪性リンパ腫なんですよ。一昨日から抗がん剤治療を始めたところです」

kn「言い辛かったやろ、聞いて悪かったな」

「いえ、知り合いには病名は伏せて入院しているので、1人ぐらい知っていてくれると嬉しいです」


「病室教えておきますので、良かったら遊びに来て下さい。個室なのに誰も来なくて暇なんです」

そう言うと、コネシマさんは「また遊びに行くわ!」と病室に戻って行ってしまった。

なんだか嵐みたいな人だなぁ。

ッ→←ら



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作者名:じう | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年7月14日 18時

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