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昨日、紫耀につけられた跡を絆創膏で上手く隠す。誰かに聞かれたときは、蚊に刺されたとでも言い訳しておけば誤魔化せるだろう。




絆創膏を指で撫でながら、玄関を出る。にやけ顔を浮かべる紫耀に腹立たしさを感じてしまう。お前のせいで絆創膏一枚無駄になったんだぞ。






『何でそこ、絆創膏してん?』

「わざわざ聞かなくてもわかるでしょ」

『ま、俺がつけたやつやもんな。隠さんでええのに』






わざとらしく落ち込む演技をする紫耀を無視して、一人すたすた歩いていく。すぐさま私の元まで駆け寄ってくるこの行動さえも、今の私にとって鬱陶しいものでしかない。






『A?怒っとる?』

「当たり前でしょ」

『ごめんな?俺、嫉妬してん。岸くんとAが二人で遊びに行くん』

「そのくらいで、こんな跡つけなくていいでしょ」

『でも、俺に内緒にしてたAも悪いと思うけどな〜』






確かに、私が前もって紫耀に言っておけばこうはならなかったかもしれない。妙に納得させられた気分になり、敗北感がじわじわとくる。






「あ、Aちゃんと紫耀!おはよー」

「おはよ、岸くん」

「あれ、首元どうしたの?」

「あー……これは……」






横目で紫耀の方を見ると、にやにや気味の悪い笑みを浮かべて私のことを見下ろしていた。
蚊に刺されただけと、朝考えておいた言い訳を披露する。岸くんは疑うことなく信じきっていた。






「あ、てか俺紫耀に話あんだけど」

『え、俺?』






岸くんは紫耀の手を取って、私から距離の離れた場所で何かを話している。何を話しているのか気になるが。あまり人のことに介入するのもよくない。






『いやー岸くんはほんとええやつやなー!』

「お前自分の都合がよくなったときだけそういうこと言うのやめろ!」






なにやら嬉しそうにしている紫耀と、呆れたように笑う岸くん。余計に気になってしまうが、ここは我慢しなければ。

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も。(プロフ) - みるくプリンさん» お褒めのお言葉ありがとうございます。面白いと感じていただけたようでよかったです。自分の想像力をフル回転させながらお話を練った甲斐があります(笑)是非これを機に少しでもキンプリを知っていただけたら(笑)コメントありがとうございました! (2019年8月22日 11時) (レス) id: 677285a89c (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - はじめまして!面白くて一気読みしました。実はキンプリ詳しくないんですが、めっちゃキュンとしました。これからも頑張ってくださいっ(*´∀`) (2019年8月22日 6時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:も。 | 作成日時:2019年8月15日 5時

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