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体育祭から数ヵ月が過ぎ、季節は移り変わり紅葉が自然を彩る秋になった。今でも相変わらず紫耀とは登下校を共にするし、たまに岸くんも加わるくらいだ。
よく言えば平和な日常、悪く言えば刺激のない当たり障りのない日常。重たい瞼をしっかり開けながら授業を受ける。ブブブ、とスマホのバイブ音が鳴るのが微かに聞こえ、後ろの紫耀にバレぬよう通知を確認する。
開いてみれば岸くんからメールが届いていた。授業中に何だろうと思い内容を確認する。
“日曜日暇?暇なら二人で遊園地行かない?親戚の姉ちゃんからチケットもらってさ!”可愛らしい絵文字つきのメールが送られてきていた。特に用事も何もなかったため、先生の目を盗んで速攻で了承の返事をする。
一分も経たないうちに返信が来た。“よっしゃ!紫耀には悪いけど……二人で楽しんじゃおっか”というメッセージと共にスタンプが送られた。
メールの中でも純粋さが伝わってくる。それほど素直で感情豊かな人なんだろうな。
メールのやり取りをしているうちに授業は終わっていて、咄嗟にスマホをしまう。幸い先生にも紫耀にもバレてはいなかった。
遊園地は数年ぶりに行くせいか、かなりわくわくしている。
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も。(プロフ) - みるくプリンさん» お褒めのお言葉ありがとうございます。面白いと感じていただけたようでよかったです。自分の想像力をフル回転させながらお話を練った甲斐があります(笑)是非これを機に少しでもキンプリを知っていただけたら(笑)コメントありがとうございました! (2019年8月22日 11時) (レス) id: 677285a89c (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - はじめまして!面白くて一気読みしました。実はキンプリ詳しくないんですが、めっちゃキュンとしました。これからも頑張ってくださいっ(*´∀`) (2019年8月22日 6時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:も。 | 作成日時:2019年8月15日 5時