十話 ページ10
五感が残っている私ですらスマイルの顔を見ても、声を聞いてもスマイルだとわかることが出来なかった。
つまり、きりやんは多分私だと言われても判断できる材料が声しか無いので難しい。
スマイルも本がなくては私が生きていることも帰ってきたということも信じられなかったと言っている。
そりゃそうだ。10年越しの幼馴染。顔も背丈も全て成長している。10年前とまるっきり同じとはいかないのだ。
nakamuとシャークんは部屋に籠りっきりの精神状態でこのことを聞かされてもそれどころでは無いだろう。という事だった。
そして唯一私の事がわかるのではないか、と思うぶるーくときんとき。
ぶるーくはわかって貰える可能性がいちばん高い。目も見えるし耳も聞こえる。
私はスマイルに聞いてみた。ぶるーくならいけるのでは、と。でも帰ってきた答えはＮＯだった。
「ぶるーくは特殊なんだよ。さっきの俺みたいに全員、魔法が強化された。これはきんときもだ。でも、一人だけ例外がいた。」
〈それがぶるーく？〉
「そうだ。強くなった点では変わらない。でも、ぶるーくだけは強化された魔法の操りが上手くいかなかったんだ。多分、元々あいつが魔法が得意じゃなかったからだと思う。暴走、という形であいつは自分の魔法を抑えられない。
そして何より厄介なのは暴走を止められる力を持つのが俺達幹部だけだってこと。」
〈強化された魔法には強化された魔法をってことね。〉
「うん。それで今ちゃんと動けるのは俺ときんときとなかむだけ。なかむは部屋から出てこないから…実質二人。だから暴走したぶるーくを抑えるために訓練場で暴れることで暴走を城の中では抑えてもらってる。」
〈なるほどね…きんときは？〉
「きんときはもっと複雑なんだ。否、状況だったらあいつが一番都合がいいんだが何せ外交から帰ってきたら幹部全員五感のどれか失ってました状態だからな…あいつが一番精神負担が凄いし女性不信だ。」
〈女性不信って…〉
「そうだな…仕事に遅れたメイドは処刑、きんときに媚びた女も処刑、専属メイドも…否、専属メイドは全員処刑されてるから関係ないか」
〈ま、待って？幹部に気にいられた人が専属メイドに慣れるんじゃ…〉
「…？ああ、そうだけど専属メイドになったらやりたいことだけやらせて結局きんときに処刑されるのがオチなんだよ。」
〈…恐ろしいことを聞いたわ。〉
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黒灰白有無％(プロフ) - やっぱり面白くて大好きです！約2年前から読ませていただいていて其れから今迄少なくとも20周はしてるほど大好きで、消失系の小説で幼馴染設定はあまり見たことがないので嬉しい?です！！気が向いたらでいいのでまた更新をまってます！これからも応援しております！！ (8月6日 0時) (
レス) @page35 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
愛流 - ストーリーが全然飽きないしすごい面白いです！！更新ゆっくりでいいので待ってます！頑張ってくださいっ！ (2022年8月2日 15時) (レス) @page35 id: f100bc9df8 (このIDを非表示/違反報告)
柿 - っあ〜面白すぎる…更新頑張って下さいね! (2022年7月30日 0時) (レス) id: 02b490d08e (このIDを非表示/違反報告)
スカ一(プロフ) - つゆさん» こんにちは、コメントありがとうございます…！更新頑張っていきます…！応援メッセージありがとうございました！ (2021年10月11日 15時) (レス) id: c3f5308968 (このIDを非表示/違反報告)
つゆ - とっても面白いです、、！五感消失クラフト大好きなので、もぅ、、神ですね！これからの展開が気になる…更新頑張ってください。応援してます！！ (2021年9月22日 23時) (レス) @page34 id: 5d979c15e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾄｸﾆﾍﾞﾂﾆﾅﾆﾓﾅｲﾖ | 作成日時：2021年9月14日 13時
