姉さんに会いたい【秋華】 ページ33
「秋華!お姉さんがいる孤児院、見つかったよ!!」
え…
「嘘!」
「本当よ!間違いない。名前は紗良。秋華が事故にあった時に孤児院に来て、髪も瞳も色が同じ!」
本当に…本当にあの紗良姉…
「〜〜〜っ!ありがとう!
「どういたしまして。こういうの久しぶりで張り切っちゃった♪」
彼女は聖蘭18歳。高校からの知り合いで、唯一同レベルで話せる親友。もし私にとって常識を聖蘭以外に言っても通じない。この大学の第2席。
「で?見つかったらすぐ出たいって言ってたけど、今週は無理だと思うわ。だって、今日は皆に挨拶回りするんでしょ?お別れの。明後日は学校だから明日でたってその孤児院に着かない。」
「?どうして」
「場所が場所で『巴菜乃町』。此処からすごく離れてるとこだからさ…」
「大丈夫。どんなに離れてたって関係ない。」
「っ!まさか!『アレ』、出来たの?」
「ご名答!『時空変換転送装置』出来たの!」
「…さっすが日本一頭が良い大学の首席&最年少国民栄誉賞受賞者。たしかそれ、瞬間移動だけじゃなくて未来にも行けるんだっけ。」
「お世辞は辞めて!」
恥ずかしい……
「…本当に良かったの?聖蘭はこれで。此れで後8年は会えなくなる。それでも良かった?」
「……良かった…かな?
秋華なら、科学の力で顔、合わせられるでしょ。」
「そうだね。ありがとう。プレゼントがあるの。超巨大テレビ型タブレット。防水で、象が踏んでも割れない優れもの。あとまだ粗悪だけど『ポーション』が出来た。私の我儘聞いてもらったお礼に貰ってくれる?」
「ありがと!私も秋華と親友で良かったわ!」
「「いつか、2人で夢を叶えよう!」」
私達には2人で成し遂げる夢がある。
その中の3つに、
完全なポーションを作る
全ての病気の治し方を発見する
あと、『2人でノーベル賞を受賞する』。
このような夢の為に私達は研究を続けている。
「次会うときは、私26歳の伯母さんになってるね。」
「そんな事言わないでよ。聖蘭は可愛いんだから。」
「ちょっ、恥ずかしいから…」
「さっきのお返し♪」
「もー!!」
「私、聖蘭と親友になれて幸せでした。」
「私も幸せでした。」
もう後8年間会えなくなると考えると、涙が出そうになる…
「よし!今日は秋華のお別れ会をしよう!」
「あっ、良いよぉそんな…」
「遠慮しないで!」
「…分かった!」
今は残された時間を、楽しく過ごそう。
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みかんにゃ〜(プロフ) - 更新しました (2019年11月12日 19時) (レス) id: 83ebd4c65a (このIDを非表示/違反報告)
みかんにゃ〜(プロフ) - 更新します。時間かかるかもしれません… (2019年11月11日 21時) (レス) id: 83ebd4c65a (このIDを非表示/違反報告)
恋華@Aile//sud Reader(プロフ) - 更新しました!誰か繋げてください…! (2019年11月11日 20時) (レス) id: e69227227d (このIDを非表示/違反報告)
恋華@Aile//sud Reader(プロフ) - 更新します! (2019年11月11日 20時) (レス) id: e69227227d (このIDを非表示/違反報告)
恋華@Aile//sud Reader(プロフ) - ありがとうございます!助かりました! (2019年11月11日 20時) (レス) id: e69227227d (このIDを非表示/違反報告)
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